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来春は今年の3倍! 花粉症対策で注目「免疫療法」最新事情

10/6(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)は来年2019年のスギ、ヒノキの花粉飛散傾向を予測し、最大で今年の約3倍となることを1日に発表した。今夏が記録的な猛暑で、花粉を飛ばす雄花がよく育つ環境になっていたことが理由だという。ここでチェックしておきたいのが、最新の花粉症対策だ。

 これまでの治療は内服薬や点鼻薬でアレルギー症状を抑える「対症療法」が中心だが、今年注目の治療法は、アレルギーの原因になる花粉を自ら服用し、体を慣らすことで症状が出ないようにする「免疫療法」だ。

 鳥居薬品(東京・中央区)が今年の6月に発売したスギ花粉舌下錠「シダキュア」は錠剤になっており、舌下に1分間置いて飲み込むだけで、花粉を体内に取り入れることができる。これにより免疫の性質を変化させ、アレルギー反応を抑制することができるという。ただ難点は、効果が表れるまでに時間がかかることだ。花粉のピークとなる来年の3月に間に合わせるには、遅くとも今月中に治療を始め、毎日服用する必要がある。

「毎日薬を服用することに不安がある」「忙しくて病院に通えない」という人にオススメなのが、農研機構で現在開発中の「花粉米」だ。遺伝子組み換えによって、スギ花粉のタンパク質を米に蓄積させ、これを食べることでアレルギー反応を抑えるというもの。まだ実用化されていないが、すでにマウスとサルでアレルギー反応が抑制される効果を確認し、臨床試験に移っている段階だという。どうやら、いかに効率的に花粉を摂取してアレルギー反応を抑制できるかが、今後の花粉対策のポイントのようだ。

 こうした免疫療法について、医学博士の米山公啓氏はこう言う。

「免疫療法は花粉症を完治できる可能性はありますが、治療期間が長く通院が負担となる人もいます。対症療法と免疫療法、どちらを選択するかは、それぞれの事情を踏まえて考えていくべきです」

 花粉のピークまで半年近くあるが、早めの対策に越したことはない。