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【全米騒然】米最高裁判事候補が10代に起こした性暴力疑惑――過去をかばい合うエリート男性たち

10/6(土) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

米連邦最高裁判事候補としてトランプ大統領から指名されたブレット・カバノー連邦控訴裁判所判事から、10代のころ性暴力被害に遭ったという複数の女性が続けて名乗り出た。最初の告発が浮上してからこの2週間あまり、アメリカではメディアでもSNSでも、食事の席でも、この話題でもちきりになっている。

【全米騒然】米最高裁判事候補が10代に起こした性暴力疑惑――過去をかばい合うエリート男性たち

2018年9月27日に上院司法委員会で行われた告発者とカバノー氏の公聴会は、国民的、歴史的イベントになった。主要チャンネルは、軒並み通常の番組をキャンセルし、バーもホテルもジムも飛行機の機内も、ありとあらゆる場所に置かれたテレビが公聴会の様子をライブで映していた。

完璧な人間なんているのか

この数日、事態の展開があまりにも想像を超えているので毎日目が離せず、その度に感情が揺さぶられるので、睡眠不足になったという人々が私の周りにも数多くいる。この関心の高さ、人々のリアクションの強さは、1991年のクラレンス・トーマス現最高裁判事の承認過程で浮上したアニタ・ヒル教授のセクハラ告発、1995年のOJシンプソン裁判、1998年のクリントン大統領のルインスキー・スキャンダルを思い出させる。3つの事件同様、今回の出来事は、アメリカの政治史に末長く残ることが間違いない。

そして今回も問題になっているのは、セックスとパワーだ。恵まれた環境に生き、社会的成功を収め、権力をもつ男性たちが、その特権を女性たちとの関係の中でどう使ってきたかということが根底の問題である。

さらに今回の“事件”は、中間選挙を控えたアメリカにとって非常に重要な政治的問題であると同時に、現代社会における「過去」の扱い方に問題を投げかけている。司法の頂点たる最高裁判事にどんな資質を求めるかということも根本から問うている。

人は、10代で犯した愚行について大人になっても責められるべきなのか?完璧な人間なんているのか?でも彼が保身のために嘘をついているとしたら、そして女性に暴行した過去があるとしたら、そんなことができる人物を最高裁判事にしてしまって良いのだろうか?と。

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最終更新:10/6(土) 12:10
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