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「ドーナツ」を生み出したダンキン・ドーナツ、「ドーナツ」を外す

10/6(土) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

・ダンキン・ドーナツは9月25日(現地時間)、公式に店名から「ドーナツ」を外すと発表した。

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・ダンキン・ドーナツは、1950年代に始まった「ドーナツ(donut)」という言葉の普及に重要な役割を果たした。それまでは「doughnut」が使われていた。

・英語辞典「メリアムウェブスター」も、「ドーナツ(donut)」を辞書に収録した際、ダンキン・ドーナツがその普及に貢献したことを認めている。
ダンキン・ドーナツ(Dunkin' Donuts)は、店名から「ドーナツ(Donuts)」を外す。

9月25日(現地時間)、ダンキン・ドーナツは2019年1月、公式に店名をシンプルに「ダンキン(Dunkin')」に変更すると発表した。過去1年間にわたる短い名前のテストは反発を招いていた。だが、変更を止めるよう幹部たちを説得することはできなかった。

今回の決定は特に注目に値する。なぜなら、ダンキン・ドーナツは「ドーナツ(donut)」という単語が辞書に収録される際に重要な役割を果たしたから。

ダンキン・ドーナツとミスタードーナツ(Mister Donut)は、1950年代半ばに、義理の兄弟によって設立された。両社は伝統的な「doughnut」ではなく、「donut」という単語を初めて使ったことで知られている。

最初のダンキン・ドーナツは1950年、創業者ウイリアム・ローゼンバーグ(William Rosenberg)が自身のコーヒーとドーナツの店「オープンケトル(Open Kettle)」を改装してオープンした。ローゼンバーグは1955年にフランチャイズ展開を始め、1963年に100店目、1979年に1000店目をオープンした。

ダンキン・ドーナツの広報担当者は以前、Business Insiderに、創業者がダンキン・ドーナツの店名に「doughnuts」ではなく「donuts」と記した理由について特に情報はないと述べた。だが1950年から、同チェーンがこのスペルを使っていることが判明した。

最初のミスタードーナツは1955年、ボストンでオープンし、1990年にダンキン・ドーナツの親会社によってアメリカ国内の事業が買収されるまでに、アメリカ国内で1000店近くにまで拡大した。現在、ミスタードーナツは世界中に1万店以上を展開し、アジアでの事業が急成長している。

文法をテーマとしたブロガー、Grammar Girlが指摘したように、Googleブックスのデータによると、1950年代からダンキン・ドーナツの人気(そしてミスタードーナツも多少は影響している)とともに「donut」というスペルが急激に使われるようになった。

現在、アメリカの主要なドーナツショップの多くは、「doughnuts」ではなく「donuts」を販売している。たとえば、Bob's Donut and Pastry Shop、Sugar Shack Donuts、The Donut Manなど。ダンキン・ドーナツは「donut」を普及させたと言えそうだが、他の多くのチェーンもdonutを採用した。

メリアムウェブスター(Merriam-Webster)は辞書に「donut」を追加することになった。同辞書のブログ「Words at Play」のドーナツの日の記事は以下のように記している。

“「我々は20世紀半ばから、出版、編集されたテキストでさまざまな『donut』を目にしている。確かに有名なドーナツチェーン、ダンキンとミスターの貢献はあった。だが、実際にはその2社や(doughnutの)派生形を受け入れたすべての人々は、 ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)やノア・ウェブスター(Noah Webster)のような人たちも力を注いできた発音に基づくスペリング改革の伝統に従っている...」

「我々が辞書にdonutを掲載したことは、出版、編集されたさまざまなテキストでの実績にのみ基づいている」”

[原文:Dunkin' Donuts is dropping the 'Donuts' from its name, despite the fact it helped invent the word 'donut']

(翻訳:一柳優心、編集:増田隆幸)

最終更新:10/6(土) 20:10
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