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「封じ込めが重要」林業関係者ら防除へ連携 青森県南初・松くい虫被害

10/6(土) 10:53配信

デーリー東北新聞社

 全国有数のアカマツ産地の青森県南地方で初めて発生した松くい虫被害。拡大すれば林業などに大きな影響を及ぼすことが懸念されることから、地元関係者らは「封じ込めが重要」「初期対応が勝負」などと話し、県などと連携して防除を徹底する考えを示す。

 アカマツは高級住宅の構造材などに利用され、三八地方森林組合(五戸町)は「南部赤松」の名称でブランド化に取り組んでいる。これまで松くい虫被害とは無縁で、管内の八戸市南郷や階上町、新郷村などにはアカマツが豊富に残り、「最後の美林」としてPRしてきた。被害の報告を受けた桑原一夫組合長は「驚いたのと残念なのと両方だ」と肩を落とす。一方で「まだ数本で、封じ込めは十分可能。ブランド化に影響がないようにしたい」と気を引き締める。

 参道のアカマツ並木が県天然記念物に指定される南部町の法光寺。地域住民と共に自然保護に当たってきた楢山武浩住職は「同じ町内で被害が出たことに危機感がある。人ごとではない」と警戒を強める。

 隣県の岩手県の一戸町では昨年、松くい虫被害が確認されていた。南部町は国道4号でつながっているとはいえ、間にいくつかの市町を挟む。工藤祐直町長は「突然発生するとは考えていなかった。拡大しないよう青森県と連携して対処したい」と万全を期す考えを強調する。

 岩手県北地方も森林資源が豊富な地域。二戸地方森林組合(二戸市)の中村政博企画管理部長は「県北には天然のアカマツが多くあり、軽米町や九戸村に広がれば大変だ」と警戒感を示し、「国道4号は木材を積んだトラックが通っており、虫が運ばれてきた可能性もあるのでは」と推測した。

デーリー東北新聞社