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もしも、世界にピカチュウがいなかったら。藤田ニコルの場合

10/6(土) 17:10配信

BuzzFeed Japan

藤田ニコル、20歳。今では世代を代表するモデル・タレントの彼女が、ポケモンと出会ったのは、4歳の時だった。

「なんかお母さんが急に、ポケモンのゲームを買ってきてくれたのが始まりで。今思うと、まだ字もそんな読めなかったのに、意味わかんないですよね(笑)でもすっごいハマって。ずーっとやってました」

藤田は、10月7日(日)から放送開始時刻が日曜午後6時に変わる「ポケットモンスター サン&ムーン」の第一回放送で、初めて声優に挑戦する。

それも、4歳の頃から愛してやまない、ピカチュウの役で。

「ポケモンがなきゃ生きていけない。生きていけないっていうか、仕事できないと思います」と、彼女は言う。

「本当に心の支え。だって、ポケモンは絶対に裏切らないじゃないですか(笑)」【BuzzFeed Japan / 伊吹早織】

ちゃぶ台のある狭いアパートで

藤田は1998年2月、日本人の母とニュージーランドに暮らす父との間に生まれた。

ニュージランドに構えた父の家は、豪邸だった。部屋の中にブランコがあって。車も一体何台あるんだって感じで。

だが、3歳のときに両親が別れることに。日本へ帰国し、ちゃぶ台のある狭いアパートで、母との2人暮らしが始まった。

母は朝からパートに出かけ、夜はスナックで働いた。小学生の頃は、家に帰ってくるとレンジでチンできる食事が置いてあって、お母さんの顔を見るのは、朝学校へ行く前に寝ている姿を見るくらい。

「ほとんど、親の顔を見てないことの方が多かったです。でも子供だから、何が普通とかわかんないじゃないですか」

恵まれてはいなかったけど、楽しい生活だった。お母さんがいない時間は、ポケモンが埋めてくれた。

アニメの放送時間には、テレビにかじりついた。特に、シリーズ2作目の主人公ハルカが大好きで、アチャモやエネコと繰り広げる冒険が羨ましかった。

空飛ぶポケモンがいたら、絶対学校に遅刻しないのに。電気が停電になったとしても、ピカチュウがいてくれたら大丈夫なのに。

「いつも小さい頃から、いいなあ、いいなあ、なんでこっちの現実にはポケモンがいないんだろう~って言ってましたね。本当はどっかにいんのかなあ~って。今でも思うもん、どうにかできないかなって」

以来、ポケモンのゲームや映画は全て制覇している。実家の部屋にはぬいぐるみが折り重なるように待機し、仕事に疲れたら、一人でポケモンセンターに休みに行く。

「部屋にいると、何匹のピカチュウと目が合ってんだってくらい。多分、誰よりもピカチュウと向き合ってんじゃないかなってくらい、向き合ってますね(笑)」

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最終更新:10/6(土) 21:32
BuzzFeed Japan