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山県、今季100メートル日本勢に無敗締め!悪条件の中10秒58/国体

10/7(日) 7:00配信

サンケイスポーツ

 福井国体第8日(6日、福井県営陸上競技場ほか)成年男子100メートル決勝で、8月のジャカルタ・アジア大会銅メダルの山県亮太(26)=セイコー=が向かい風5・2メートルの条件下、10秒58で優勝した。台風25号接近による暴風で棄権する選択肢もある中、広島代表のスプリンターは7月の西日本豪雨で被災した故郷のために3レースを完走。日本記録更新はお預けも、日本勢に無敗で今季の100メートルを終えた。

 あまりに不運だった。北陸新幹線が運休するほどの暴風が吹き荒れた福井では、記録を狙うにも狙えない。トップでフィニッシュを飾った山県は苦笑するしかなかった。

 「こんな風で走ったことはない。押し戻される感じだった」

 予選、準決勝、決勝と1日かけて段階を踏んだが、台風25号による南風はいずれも向かい風。期待された日本記録の更新どころか、フォームを崩して負傷しかねない状況だったが、最後まで走りきった。

 所属先のセイコーではなく、広島代表の赤のユニホームをまとった。幼少期は広島市民球場に通ったプロ野球の鯉党は、球団マスコット「カープ坊や」がプリントされた赤の勝負パンツをはいた。「自分が頑張ることで、出身地の人が誇らしく思ってもらえたら」。荒天での力走には、故郷への思いも込められた。

 今季は日本勢に負けなしで100メートルを終えた。「(来季は)9秒9台前半、それ以上を出せたら」。よどみない口ぶりが、つかんだ自信の大きさを物語った。

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