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フジテレビ「タイキョの瞬間」に批判殺到 入管行政の「闇」には触れず

10/7(日) 12:42配信

BuzzFeed Japan

さらに、施設への収容が半年を超える長期収容者も増加傾向にある。

収容の可否を決めているのは、入国管理局だ。裁判などの手続きを経る必要はない。

入管難民法に基づいた「収容令書」で、最長60日間収容できることになっている。しかし、その後の審査次第では、いわゆる「強制送還」まで無期限に収容できる。

半年を超えると、「長期収容」と言われるようになる。なかには収容所を「はしご」する人だっているほどだ。こうした実態を人道的観点から批判する声は少なくはない。

収容者を支援する指宿昭一弁護士は、BuzzFeed Newsの取材に、いまの入管が置かれている状況は、「過去最悪」だと指摘している。

「入管はそもそも一時的な収容を想定した施設です。本来であれば仮放免すれば良いのに、長期にわたって収容することで、諦めさせて、帰国に追い込もうとしている」

番組の批判はこれだけに止まらない。番組で映された女性が、「技能実習生」だったことなどについても、批判が高まった。

そもそも「外国人技能実習制度」は本来、国際貢献の一環として、日本の優れた技術を途上国の人たちに伝える制度だ。

農業や漁業、工場労働などあらゆる分野の現場を、外国人の実習生が支えているという現実がある。

一方で、実習生制度は、単純労働に従事されられ、人権侵害も相次いでいるとして、国連人権理事会などから繰り返し批判や勧告を受けている。

さらに過重労働や低賃金、賃金の不払いに至るまで、その労働環境が、たびたび問題視されている。建設実習生が、福島で放射能除染に従事させられていたことも明るみに出ている。

実習生の失踪には、背景に様々な問題が絡んでいる可能性がある。

しかし番組は、実習先から逃げたベトナム人女性の事情を深掘りせず、単に不法滞在した「犯罪者」として扱ったことに対し、批判が上がったのだ。

この番組については、東京入国管理局が自らのTwitterでこう紹介している。

「現場で奮闘する入国警備官と入国審査官の姿をぜひご覧下さい!」

収容される側との温度差は、あまりにも大きい。実際、5月にBuzzFeed Newsの取材に応じた1年以上の長期収容者たちは、こんな言葉を吐露している。

「私たちを、助けてください。刑務所だったら期間があるけれど、ここではいつ出られるのか、わからない。本当につらいです」

「24時間、軟禁されているような気持ちです。いつ出られるのか、いつ強制送還されるのかわからず、毎日が不安でもう耐えられない。入管が、怖い。記者さん、どうか力になってください」

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最終更新:10/7(日) 13:15
BuzzFeed Japan

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