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セルフマネジメントの強い武器。ゴルフは「フィードバック分析」で上手くなろう【ゴルフで覚えるドラッカー】

10/7(日) 18:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

マネジメントの発明者と言われるピーター・ドラッカーの考え方をベースにした独自の「ゴルフ・マネジメント学習法」を考案、ベストスコア110がわずか半年で80切りに至るまでに上達したドラッカー研究者の飯田利男。飯田は、ドラッカーが好んだ手法「フィードバック分析」を実践することがゴルフの上達にも効果的だという。自身の著書「ゴルフで覚えるドラッカー」から、フィードバック分析についてご紹介。

期待を書きとめ、結果と照合する

ドラッカーの著書のなかに、次のような一文があります。

何かをすることに決めたならば、何を期待するかをただちに書きとめておく。九か月後、一年後に、その期待と実際の結果を照合する。
『プロフェッショナルの条件』(ダイヤモンド社)

ドラッカーは、この手法を「フィードバック分析」と呼んでいます。これにより、自分の「強み」や「強みではないこと」を明らかにし、そのうえで「強みに集中すること」、「成果を生み出すものに集中する」ことを勧めています。

ドラッカーは、「私自身、これを五十年続けている。そのたびに驚かされている。これを行うならば、誰もが同じように驚かされる」と、その効果を自ら実証しています。ドラッカーの偉業は、「フィードバック」の産物であるといっても過言ではないのです。

「フィードバック」の手法を知って、「何をそんな当たり前のことを」と思った方もいるかもしれません。ただ多くの場合、結果との照合を怠ってしまったり、成果を生み出すものに集中できていなかったりと、正しく実践するのは思いのほか難しいのです。

じつは学校や学習塾でも、これに近い学習プログラムを採用しているところがあります。人間が物事を学び成長するメカニズムの、最も本質的な部分をついているためでしょう。

わかりやすく体系化された「フィードバック手帳」

私はこの「フィードバック」に興味を持ち、より深く知りたいと思うようになりました。とはいえ、「フィードバック」というキーワードは、ドラッカーの著作にそう頻繁に登場するわけでもありません。しかし、この概念はドラッカーの世界観の中核にあるといっても過言ではないでしょう。

このことに着眼したのが、ドラッカー学会理事の井坂康志氏です。井坂氏は思想家としてのドラッカーに着眼し、その本質に迫るなかで、「フィードバック」の重要性に気づきました。そして、この「フィードバック」を自ら実践し、セルフマネジメントの手法として体系化。さらに、誰もが手軽に実践できるシンプルな手帳術へと昇華させ、『自らをマネジメントする ドラッカー流「フィードバック」手帳』(かんき出版)という書籍を書き上げたのです。

「フィードバック手帳」とは、多面的に自分を観察し、継続的に記録することで、自分にとって本当に重要なことを見つけ出すものです。私はドラッカー学会での交流を通じて、これはさまざまな「学習」に応用できるメソッドだと直感しました。

そして、実践者の一人となったのです

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