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ソフトB本多、最後の激走 引退試合フル出場「1番二塁」で三塁打、二塁打

10/7(日) 11:51配信

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク8-3西武(6日・ヤフオクドーム)

 ポンちゃん、万感ラストラン! 現役生活最後の試合に臨んだ本多雄一内野手(33)がヤフオクドームを駆け回った。1番二塁でフル出場。7回に三塁打、8回には二塁打を放ち、プロ最終打席を飾った。チームもリーグ優勝をさらわれた西武に快勝し、球団史上初の4年連続80勝に到達。工藤監督は本拠地最終戦のあいさつでクライマックスシリーズでの雪辱をファンの前で誓った。

【写真】引退する本多の三塁打にホークスベンチは総立ち

 笑っていた本多が、最後に泣いた。引退セレモニーのあいさつで、スポットライトを浴びながら妻に語りかけたときだ。「喜怒哀楽が激しく、わがままな僕を支えてくれて…」。関係者への思いをはっきりとした口ぶりで語っていた男の感情が一気にあふれ出した。

 定位置の二塁で10度、ホームで5度、チームメートの手で宙に舞った。「満足。最後の1試合を楽しめた。一生忘れることはない一日」。主役が打席に向かうと、ドリームズ・カム・トゥルーの「何度でも」が響いた。「闘志たぎらせ~戦~う、戦士~」。応援歌の大合唱が背中を押した。

 通算1313試合目となったラストゲーム。7回に先頭で武隈の内角球を思い切り引っ張り、打球が右翼線で弾むと、二塁ベースを蹴って通算48本目の三塁打に。チームメートがつないだ8回の最終打席では、遊撃の頭をライナーで越える二塁打を放った。四球を選んだ3回には盗塁を狙い完璧なスタートを切ったが、上林への投球が死球となり通算343個目の盗塁は幻に。「あんないいスタートは13年でもないくらい。誠知(上林)よけろ!と思った」。それでも、しっかりと走る姿をファンに見せた。

 昨年9月、リーグ優勝の祝勝会だった。2次会で同じテーブルになったのが、同期入団の松田宣と、レギュラー定着時から二遊間を組んだ川崎だった。打率は3割を超え2度目の盗塁王に輝いた2011年に、1チーム3人で全試合フルイニング出場の記録を打ち立てたメンバーがそろった。「あの時の優勝メンバーですね」。店員に言われ、ささやかな目標が芽生えた。「もう一度、3人一緒にグラウンドに立つ」。だが、今年3月に川崎が引退し、願いはかなわなかった。

 本多も開幕こそ1軍で迎えたが、5月末に出場選手登録を抹消された。12年に発症した首痛の影響で、歯磨きの時やシャワーを浴びている時にも「電気が走る痛み」に襲われ、動けなくなる頻度が増えた。「やりたい気持ちはあるけど体に痛みが出る。もう一度、同じ思いはできない」。引退を決断し、チームメートでは最初に松田宣に報告。そして川崎からはメッセージが返ってきた。「また、キャッチボールしような」。胸が締め付けられた。

 174センチ、72キロの体で、何度でも、何度でも、立ち上がってきた。「今日の試合をもって、46の背番号を脱ぎます。今日で引退します」。ホークス一筋13年のプロ野球人生、最後まで駆け抜けた。

先輩杉内からもねぎらい 引退セレモニー

 試合後に引退セレモニーが行われた。活躍した映像が流されたビジョンでは王球団会長やリハビリ中のサファテらからのメッセージも届き、中学時代や鹿児島実高の先輩の杉内からは「何度もピンチを救ってくれた。投手のために体を酷使したのかな」とねぎらわれた。王球団会長、工藤監督に続き、2人の娘から花束を渡され、グラウンドを1周。定位置の二塁でチームメートから10度、胴上げされた。試合にはかつてチームメートだった細川(楽天を退団)や合同自主トレを行ったオリックス安達、中日亀沢らも観戦に訪れた。

西日本スポーツ

最終更新:10/7(日) 13:45
西日本スポーツ

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