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<マラソン>日本記録報奨金の財源上限近づく 女子も期待

10/8(月) 23:03配信

毎日新聞

 マラソン男子で大迫傑(ナイキ)が7日のシカゴ・マラソンで2時間5分50秒を出し、2月の設楽悠太(Honda)に続く今年2度目の日本記録更新となった。日本実業団陸上競技連合は2020年東京五輪へ向け、マラソンの日本記録達成者に報奨金1億円を贈る制度を設けた。財源の上限に近づいてしまったものの、男子マラソンが活性化したことで、うれしい悲鳴だ。

 同連合の友永義治専務理事は「低迷していた日本マラソン界を盛り上げる目的だった。2回も1億円が出てよかった」と話す。同連合は15年、マラソンで日本記録を突破した選手に1億円の報奨金を贈る事業を始めた。当時、男子では02年シカゴ・マラソンで高岡寿成が2時間6分16秒を出して以降、長年日本記録が更新されていなかった。今年2月の東京マラソンで2時間6分11秒をマークした設楽が初めて報奨金の1億円を獲得し、大迫が2人目となった。

 大迫は実業団の日清食品グループを1年で退社し、米国を拠点とするプロランナーだ。実業団登録の選手が日本記録を出した場合、選手に1億円、チームと指導者に5000万円が贈られるが、実業団登録でない大迫は1億円のみとなる。

 報奨金の財源は、同連合が拠出した1億5000万円の基金と、約30社の企業による累計2億円超の協賛金で成り立っている。市民のランニングの普及などに取り組むアールビーズスポーツ財団も昨年9月、年度ごとに男女1人につき、5000万円ずつ負担することを決めた。

 大迫の日本記録を受け、友永専務理事は「財源は残り少なくなっている」と話す。男子と対照的に女子は05年ベルリン・マラソンで野口みずきが2時間19分12秒を出して以降、日本記録更新がない。友永専務理事は「報奨金は早い者勝ち。女子も日本記録が出てほしい」と期待した。【小林悠太】

最終更新:10/8(月) 23:18
毎日新聞