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ネコの慢性腎臓病、食事療法は診断に従って 獣医師が解説

10/8(月) 15:10配信

sippo

Q:飼っていた雌猫が、腎臓を悪くした末に20歳で亡くなりました。死ぬまで半年以上の間、慢性腎臓病に対応する市販の療法食などを与えていました。食事療法の注意点を教えてください。

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A:慢性腎臓病は猫でよく見られます。この病気になると、症状を緩和し、腎臓への負担を減らすための治療を行うことになります。

 食欲があって大きな異常が見られなければ、多くのケースで、食事療法が採用されます。与えるフードは、腎臓に負担がかからないよう、一般的に低たんぱくで、ナトリウムとリンの含有量をなるべく減らした療法食になります。

 このように療法食は、病気ごとに特定の栄養を与える目的で作られています。当然、栄養バランスは偏っているので、獣医師が処方したものを、決められた量や頻度を守って与えることが大原則。やめるタイミングも、獣医師が診察のうえで判断します。

 最近はネット通販などで安く療法食を購入し、そのパッケージに書かれている注意事項を読んだだけで、与えてしまう飼い主がいます。でも、栄養バランスが偏っているということは、本来必要な栄養素が取れないことを意味します。飼い主が自分の判断で療法食を与え続ければ、別の何らかの病気を発症し、場合によっては寿命を縮めることになりかねないのです。

 療法食は高価なものが多いので、気持ちは分からなくもありません。しかし絶対に、獣医師の診察を受けながら与えるようにしてください。

 なお猫の慢性腎臓病については近年、効果が期待できる内服薬も出てきました。かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

(山根義久/獣医師・動物臨床医学研究所理事長)

sippo(朝日新聞社)

最終更新:10/8(月) 15:10
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