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ノーベル平和賞のムクウェゲ氏「日本人にも性暴力に立ち向かう責任がある」

10/8(月) 7:48配信

ハンギョレ新聞

日本の共同通信とのインタビューで 「戦時性暴力」の責任を強調 2016年ソウル平和賞当時、日本軍「慰安婦」問題に言及  戦時性暴力に抗して戦った「奇跡の医師」 「戦時性暴力で苦痛を受ける女性にノーベル賞を捧げる」

 今年ノーベル平和賞を受賞したコンゴ民主共和国の医師、デニ・ムクウェゲ氏(63)が日本の報道機関とのインタビューで戦時性暴力に立ち向かう日本の責任を強調した。

 ムクウェゲ氏は7日、共同通信とのインタビューで「ノーベル賞の受賞で性暴力被害女性の苦痛を世界に知らせることができた」として「日本をはじめとする世界の人々が性暴力に立ち向かう責任がある」と話した。彼は引き続き「戦時性暴力は家族と地域社会を破壊する“戦争の道具”として利用される側面がある」として「これを解決するためには政治家の力が必要だ」と力説した。

 ムクウェゲ氏は、自国の内戦で性暴力や負傷した数万人の女性の治療に献身した功労で、2018年ノーベル平和賞を受賞した。彼は1998年にコンゴ民主共和国で内戦が再発し、兵士らが女性を性的に虐待する状況を目撃し、1999年東部のプカブにパンジー病院(Panzi Hospital)を設立し、現在までに3万人を超える被害女性を治療した。これと共に、戦時性暴力の無慈悲さを知らせ、被害者のリハビリを支援する活動もしてきた。それにより「奇跡の医師」という称号を得た。

 彼は2016年にソウル平和賞を受賞し韓国を訪問した時も、日本軍「慰安婦」被害者問題に関心を示している。彼は受賞後のマスコミインタビューを通じて「被害者ハルモニ(おばあさん)の証言資料に接し、日本軍“慰安婦”問題を知っている」として「性暴力被害生存者と人間の尊厳を守るために、試練に耐え抜いた方々にこの賞(ソウル平和賞)を捧げる」という所感を伝えた。

 ムクウェゲ氏は、ノーベル平和賞の受賞後に開かれた記者会見でも、全世界で発生している戦時性暴力の深刻性を知らせた。彼は「戦争中に女性の身体に加えられた暴力は、わが国だけでなく多くの他の国家でも発生している」として「強姦と性暴力で苦痛を受けたすべての女性にこの賞を捧げる」と話した。

 これに先立って、ノルウェーノーベル委員会は5日「戦時性暴力終息のために寄与」したムクウェゲ氏とイラクの少数民族ヤジド族出身の人権活動家、ナディア・ムラド氏(25)を今年の平和賞受賞者に選定した。ムラド氏は、イスラム国(IS)が行った性暴力の被害者として、自身の痛みを勇気をもって明らかにし、戦時性暴力を防ぐための活動をしてきた。

オク・キウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:10/8(月) 7:53
ハンギョレ新聞

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