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業界3位に躍進した「日乃屋カレー」 リピーターを生む味の原点は“昭和の町中華”

10/9(火) 11:18配信

ITmedia ビジネスオンライン

 2013年に開催された神田カレーグランプリで優勝したのをきっかけに、東京都内で成長を続ける「日乃屋カレー」。店舗数は54店(18年10月時点)で、「CoCo壱番屋」、「ゴーゴーカレー」に次ぐ業界3位に躍進し、日本を代表するカレーショップに駆け昇ろうとしている。

【画像】「名物カツカレー」や厨房の様子などはこちらから

 18年8月にオープンした播磨店(兵庫県加古郡播磨町)により、関西にも進出を果たした。東北には盛岡櫻山店(岩手県盛岡市)があり、全国展開への布石を着々と打っている。

 昔懐かしい“日本のカレー”を提供しているが、「始まり甘く 後より辛い 余韻残りし カレールウ」のモットーを店頭に掲げる。最初は甘く感じるが、辛さが後から伝わってくる、甘辛風味が特徴だ。家庭的な少しどろっとしたカレーだが、ファンにしてみれば飽きない魅力があって、リピート率が高い。

 看板商品は、注文を受けてから揚げるトンカツをトッピングした「名物カツカレー」(840円、税込、以下同)で、ビジネスマンに人気が高い。

 日乃屋カレーは、10円でも値上げすれば客離れが起きかねない牛丼、セルフうどん・そば、ハンバーガーのチェーンのようにワンコインで食べられるわけでもないのに、なぜこんなにも支持されているのだろうか。その謎を解明していきたい。

創業者の両親は“昭和の町中華”を経営

 1号店の湯島本店(東京都文京区)は、11年7月にオープンした。12年1月には早くも神田(東京都千代田区)に2号店を出店しており、創業時より経営は順調だ。日乃屋カレーを運営しているのは、ノアランド(東京都文京区)である。

 原点は日浦大社長の両親が大阪で経営していた中華料理店。ラーメン、餃子、定食だけでなくカレーライスも提供する“昭和の町中華”だ。

 日浦社長は1979年に生まれた。幼児期は東京で暮らしていたが、小学生の頃から20歳までを大阪で過ごしている。10代後半の時はヒップホップが流行っていたこともありダンスに打ち込んだ。しかし、ダンスがとても上手な先輩が自動販売機に飲料を充填する仕事をしているのを偶然目撃し、生計を立てるのが困難な現実を思い知った。

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