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【高岡寿成の目】大迫、ペース上がっても対応できる強さ

10/9(火) 8:48配信

スポニチアネックス

 ◇シカゴマラソン(2018年10月7日 米イリノイ州シカゴ)

 大迫選手の強さを感じさせるレースだった。強さを感じたのはペースが上がったときの対応だ。ペースメーカーの上げ下げがある展開にも関わらず、終盤には5キロを14分30秒程度でレースを続けたことで世界トップの実力を証明した。

 あえて課題を挙げるとしたら、あとは勝利することだ。ボストン、福岡国際、シカゴと連続3位。トップと39秒差というタイムは評価できるものの、勝つことでもう一段階、上がるのではないか。近年マラソンの記録が向上している要因は「(記録を破ることが)難しくないことが分かってきた」からではないだろうか。私が02年シカゴマラソンで日本新記録を出したときも犬伏孝行選手、藤田敦史選手が2時間6分を出していたから行けると思った。現在は設楽悠太選手がこの状況に穴を開け、大迫選手が2時間5分台に突入した。私は前記録保持者だったが今回、“元”に追いやられてしまった。ただ、設楽選手に抜かれたときほどの寂しい気持ちはない。日本の男子マラソンがもっと高みへ行ってほしいと願っている。 (男子マラソン元日本記録保持者、カネボウ陸上部監督)