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3度目トリプルスリー ヤクルト山田を変えた7000万円大減俸

10/10(水) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 9日のレギュラーシーズン最終戦で、ヤクルトの山田哲人(26)が自身3度目となる「トリプルスリー」(打率.315、34本塁打、33盗塁)を確定させた。

「自分のスイングだったり相手の配球を考え、自分がどうするべきかを心がけてきた」

 そう振り返った山田が初めてトリプルスリーを達成したのは2015年。翌16年にはプロ野球史上初となる2年連続のトリプルスリーを記録し、今回、自身の持つ記録をさらに更新した。

 しかし、昨季はWBCへの出場が影響して大スランプ。山田が「続けることの難しさを学んだ」と話したように、全試合フルイニング出場を果たしたものの、打率は.247に沈み、チームが最下位に低迷する一因にもなった。そんな山田を復活させたのが地獄の秋季キャンプだった。

 山田は最多安打のタイトルを獲得した14年オフから3年間、侍ジャパン日本代表メンバーへの選出もあって秋季キャンプの参加を免除されていた。しかし、昨季の成績不振でチームは大幅な内閣改造を敢行。宮本ヘッドコーチが就任し、秋季キャンプ免除の権利を“剥奪”された。山田を教える杉村繁巡回コーチが言う。

「宮本ヘッドが『山田も(秋季キャンプの)メンバーに入れる』と。半ば強制的にね。『一度リセットさせよう』という話だった。去年は下半身の踏ん張りが思うようにいかなかったけど、秋に思いきって追い込んだおかげで体のキレが戻ったね。去年かなり苦しんだインサイドのボールが打てるようになって、アウトコースの変化球も見極められるようになった。甘い球も引っ張って仕留められるようになって、ミスショットが激減した」

 メジャーから復帰した青木の加入も大きいという。山田への助言もさることながら、「去年までは山田ばかりが徹底的にマークされていたけど、今年は青木のおかげでそれが分散された」(同)という。

 もうひとつはカネだ。杉村コーチが代弁する。

「去年は給料をかなり下げられたからね。そこで発奮した部分もあったみたいだよ。表にはあまり見せないけど、内心かなり悔しさがあったみたいで、『やり返してやる』という気持ちがあった」

 昨オフ、年俸3億5000万円から7000万円減の2億8000万円でサイン。今年の活躍で再び3億円を大きく超えるのは確実だ。山田のモチベーションを保つ「ヤクルトの金庫」はいつまでもつか。

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