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長嶋、原に連なる巨人スターの系譜 岡本来季は「4番サード」に

10/10(水) 16:32配信

東スポWeb

 巨人の戦いはまだ終わらない。9日の阪神とのシーズン最終戦(甲子園)に9―4で激勝し、2年ぶりのCS進出を決めた。立役者は何といっても2打席連続本塁打を放ち、史上最年少で「打率3割、30本塁打、100打点」の金字塔を打ち立てた岡本和真内野手(22)だ。大ブレークを果たした主砲は来季、第3次原政権下で三塁へ再コンバートされ「巨人の王道」を歩むことになりそうだ。

 我慢強く起用した指揮官の思いに、背番号25が最高の恩返しだ。チームにとっては、この日が自力でCS進出を決められるラストチャンス。最大3点リードの展開から同点に持ち込まれた終盤に岡本が真価を発揮した。

 まずは4―4の7回、3番手・桑原から左中間スタンドへ貴重な勝ち越し弾を叩き込むと、7―4としてなおも一死二塁で迎えた8回には猛虎の息の根を止める33号2ランだ。この日の試合前の時点では97打点。今季最後の一戦でドラマのような2連発で3打点を挙げ、王貞治、門田博光らが記録した23歳シーズンでの3割、30本塁打、100打点の最年少記録を塗り替えた。

 岡本のV弾に加え、9回に救援登板したエース菅野も完全リリーフ。予告通りの総力戦でCS最後の切符を手にした由伸監督は「みんなの頑張りで何とか次につなげることができた。選手に感謝したい」とねぎらい、大活躍の岡本について「この1年で本当に頼もしく成長してくれた。こういう勝負がかかったところで決めるのは、ますます4番らしい。追いつかれた後の一発もダメ押しの一発もさすが」と賛辞を惜しまなかった。

 チームでただ一人、全試合出場を果たした岡本は3割9厘、33本塁打、100打点で4年目のシーズンを完走。昨季までわずか1本塁打だったことを思えば、恐るべき変身ぶりだ。その背景には本人の血のにじむような努力だけでなく、スランプに陥ろうが、ケガをしようが最後まで使い続けた由伸監督の采配があったからこそだろう。

 ただ、その指揮官は在位3年間でいずれもリーグ優勝を果たせなかったことで引責辞任の形を取る。岡本は試合後に「一軍の試合で打てる、打てないで悩めるのは楽しかった。オープン戦からずっと使ってもらって期待に応えたかった」と現監督への感謝を口にし「シーズンが終わった感覚はない。何とかCSを勝ち抜いて日本一を目指したい」と早くも次の戦いへ気持ちを切り替えた。

 そして、来季は原辰徳前監督が指揮を執ることが決定的。岡本にとって「育ての親」が由伸監督ならば「生みの親」は原氏だ。当時の原監督が岡本の才能にホレ込み、2014年のドラフト会議で“強行指名”に踏み切った経緯がある。今季の開幕を一塁で迎えた岡本は左翼や三塁もそつなくこなしてきたが、原新政権の下では…。

 結論からすると、三塁へ再コンバートとなりそうだ。かつて原氏は岡本の育成に関して「ジャイアンツの内野手で、右打ちの4番候補。私も同じ内野手として選手をやっていた。三塁を、と思っている。しっかり鍛える」と腕をぶしていた。生え抜きの右打者で「4番・三塁」は、長嶋茂雄、原辰徳と受け継いできたスターの系譜であり、限られた者にしか与えられない“特権”。前回は芽を出すことができなかったが、岡本が来季、いよいよ本格的に巨人の王道を歩む。

最終更新:10/10(水) 18:46
東スポWeb

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