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私がツイッターから去った理由

10/10(水) 11:01配信

BuzzFeed Japan

昨年10月末、神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が発見された。このうち7人がTwitterで繋がり、3人は女子高生だ。

首都圏の高校3年生、沙織(仮名、17)は事件に関心を示した一人だ。発覚前の8月、自殺未遂をしたことが大きい。「家には居場所がない」と感じていたことが一因だった。

沙織も、Twitterは自殺願望を抱えた人たちと繋がる手段だった。しかし、最近になって、Twitterから去ったのだ。どんな気持ちの変化があったのか。
【寄稿:渋井哲也・フリーライター】

自殺関連は裏アカで。Twitterは母親には内緒

私立高校に通う沙織は黒髪で、やや細身の体型だ。高校ではこれまで、成績はオール5を維持した。体育も得意だ。習い事でクラシック・バレエをしており、体力もある。

取材には、はっきりとした、聞き取りやすい口調で答える。学校から塾へ向かう間の喫茶店で取材をしたため、学校の制服を着ていた。

沙織は学校の友達とも繋がっている表アカと、自殺関連のことをつぶやく裏アカを持っている。

高校生で複数のアカウントを持っているのは珍しいことではない。ビッグローブの調査(2017年3月、全国の男女10~40代の800人が対象)によると、10代の6割が、同一のSNS上で複数のアカウントを持っていることがわかっている。

ただ、親は、沙織がTwitterでつぶやいているのを知らない。座間事件があったときも、一緒にテレビを見ながら、「Twitterなんかやってるから危ない」と言っていたくらいだ。

母親は、沙織が幼い頃から成績上位でなければ許さない。大学進学に関しても、「MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)はダメ。最低で早慶」と言い続けてきた。

沙織はただ、家にいるのが嫌になり、学校が終わると、街をフラフラするようになる。自傷行為もするようになった。

「テストで100点を取っても褒められない。勉強しないといけない。受験しないといけない。大学に行かなくていいという家庭ではないんです。自分の意思で拒否できない。早慶に落ちたら、浪人しないといけない」

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最終更新:10/11(木) 12:01
BuzzFeed Japan