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東南ア6カ国の鉄鋼輸出、1~6月期は35%増。ベトナムとインドネシア、能力拡大で急増

10/10(水) 6:03配信

鉄鋼新聞

 域内の能力拡大に伴い、ASEAN諸国からの鉄鋼輸出が増加している。東南アジア鉄鋼協会(SEAISI)が公表した加盟6カ国による1~6月期の鉄鋼輸出は前年同期比35%増の640万トンだった。前年に続き1千万トンの大台に達するのが濃厚で、伝統的には輸入市場だった東南アジアが徐々にサプライヤーとしての性格を強めている。
 上期の輸出量のうち、国別で最多だったのがベトナム。ほぼ半分となる320万トンを輸出し、前年同期比では46%増もの高い伸びを示した。
 ベトナムではJFEスチールが4%強出資するフォルモサ・ハティン・スチール(FHS)が第2高炉を立ち上げ、地場企業も能力増強を進めている。薄板や条鋼類の双方で輸出は増えており、上期の品種別輸出ではワイヤロッドが39万トン、熱延コイルが24万トンと倍増した。中でもリローラーが競うように新設備を導入してきた情勢を反映し、冷延コイルは27%増の43万トン、表面処理鋼板は47%増の120万トンを記録した。
 ベトナムに次いで多かったのがインドネシアの114万トン。品種別では鋼板類が3倍増の94万トン、条鋼類が倍増の20万トンだった。
 インドネシアから特に増えた鋼材がホットで、前年同期は9千トンしか実績がなかったが今年上期は58万トンへと急増した。国営のクラカタウ・スチールは輸出を増やせておらず、中国の青山控股集団がスラウェシ島モロワリで稼働させた製鉄所からの輸出によるものと見られる。このほか厚板は27万トン、冷延とワイヤロッドが各5万トンと増加傾向にある。
 タイは15%増の78万トンで、うち条鋼が21%増の42万トン、鋼板類が9%増の35万トンだった。主力品種の形鋼は1%減の15万トンにとどまったが、棒鋼が20%増の13万トンへ増え、前年同期は1千トンだった厚板が1万7千トンへ、ホットは7千トンから2万9600トンへ増えた。
 マレーシアは27%減の58万トンと減少したが、形鋼は17%増の37万トン、棒鋼は97%増の5万トン、ワイヤロッドは3倍増の6万トンへ増えた。鋼板類はおおむね減ったが、冷延は25%増の18万トンだった。
 再輸出が多いシンガポールは70万トン、フィリピンは輸出実績がなかった。

最終更新:10/10(水) 6:03
鉄鋼新聞