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<ペルー>身柄拘束のケイコ氏「これは政治的迫害だ」

10/11(木) 10:28配信

毎日新聞

 【サンパウロ山本太一】南米ペルーの検察は10日、最大野党「人民勢力党」のケイコ・フジモリ党首(43)を大統領選の政治資金集めを巡るマネーロンダリング(資金洗浄)容疑で身柄拘束した。ケイコ容疑者はアルベルト・フジモリ元大統領(80)の長女。地元メディアが伝えた。

 ケイコ容疑者はツイッターに掲載した直筆の手紙で「父への恩赦が取り消され、今度は私たちが拘束された。これは政治的迫害だ」と訴えている。ケイコ容疑者は2021年に予定される大統領選に立候補するとみられており、大統領選情勢にも影響しそうだ。

 ケイコ容疑者は自身が出馬した11年と16年の大統領選に絡み、ブラジル建設大手オデブレヒトなどから計120万ドル(約1億3500万円)の違法資金を受け取ったにもかかわらず、資金集めパーティーで寄付を集めたように装った疑いが持たれている。ケイコ容疑者は決選投票で11年はウマラ元大統領、16年はクチンスキ前大統領にそれぞれ僅差で敗れた。

 検察は16年、捜査に着手し、17年に同党本部などを家宅捜索。ケイコ容疑者はこれまで違法行為を否定している。弁護士は「証拠は何もない。(拘束は)職権乱用で、恣意(しい)的だ」と捜査を批判した。ケイコ容疑者の選挙陣営幹部ら19人も同時に拘束された。

 ペルー政界はオ社を巡る汚職で揺れている。違法資金受領疑惑でクチンスキ氏は3月に大統領を辞任し、ウマラ元大統領は17年に逮捕されるなど歴代4大統領に捜査が及んだ。

 ペルー最高裁は3日、在任中の人権侵害事件で収監されたアルベルト氏に認めた恩赦を無効とし、再収監を命じる決定を出した。アルベルト氏は入院中で「私の心臓は(収監に)耐えられない。私を殺さないでほしい」と訴えている。

最終更新:10/11(木) 10:33
毎日新聞