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阪神・金本監督、苦悶…試合後ファンに謝罪「私の力足らず」来季指揮明言せず

10/11(木) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・リーグ、阪神2-1DeNA、25回戦、阪神17勝8敗、10日、甲子園)苦悶のスピーチ-。阪神はDeNAに2-1で勝利し、今季の甲子園最終戦を白星で締めくくった。しかし甲子園で借金18、17年ぶりの最下位という屈辱の結果に、金本知憲監督(50)は試合後のセレモニーで「私の力足らず」とファンに謝罪。来季は、今季から結んだ3年契約の2年目で続投は既定路線だが、自身のことについては語らなかった。

 甲子園では寂しい2万5930人の中心で、頭を下げた。2-1で勝利したものの、試合後の本拠地最終戦セレモニーでは、声援と怒号が交錯した。142試合目。金本監督がざんげした。

 「選手たちは開幕から体を張って頑張ってくれましたけど、私の力足らずのためこういう結果に終わってしまい、心より謝罪とお詫びを申し上げたいと思います」

 一直線に並んだ首脳陣、選手たち。そこから一歩歩み出て、マイクの脇に体をズラして頭を垂れると、さらに続けた。

 「この悔しさを選手たちは真摯に受け止め、来年必ずたくましく帰ってくれるものと信じております。本当に心よりお詫び申し上げます。そして、1年間本当にありがとうございました」

 「力足らず」。そして「謝罪」、「お詫び」、「本当に」、「心より」という言葉が繰り返し口をついた。就任3年目。17年ぶりの最下位に沈んだ。開幕前に「これまでのチームでは一番強い」と言い切りながら、虎党を裏切った。正面、一塁側、右翼スタンドと、何度も頭を下げた。

 今季から新たに3年契約を結んだ。来季は2年目。Bクラスが決まった4日、指揮官は「すべて立て直していかないと」と続投意欲を語り、最下位転落が確定した8日のヤクルト戦(神宮)後には谷本副社長兼球団本部長が「それ(続投)は変わりません」と明言。続投は既定路線だ。しかしとことん苦しみ、悩み抜いた今季。この日のスピーチでは「選手たちは-」と話したのみで、金本監督の口からは最後まで、自身についての言葉は出なかった。

 セレモニー後のベンチ裏。報道陣への取材対応でも「何ていうか、ホントに申し訳ない。ファンをガッカリさせてしまって。最後ホントわずか、勝ったんで、良かったです」とわび続けた。中谷が0-1の六回に同点の5号ソロ、七回には陽川が決勝の適時二塁打。待望し続けた若い力で2-1と勝ちきったが、それでも甲子園では今季21勝39敗2分け。球団ワーストの借金18を抱えた。

 年俸3億4000万円のロサリオがわずか8発に終わった大誤算はあったが、故障者も続出。頼みの福留、糸井、鳥谷、そして能見、藤川らも歳を重ねていくなか、育成が課題だ。簡単ではないことは、金本監督がもっとも痛感している。

 「自前で作っていく、選手ひとり育てるのがこれだけ大変なものか。投手にしても、まだまだ潜在能力はある。それが伸びてこない、伸び悩んでいる、これも我々の責任であると思っている」

 責任を重く受け止めた。悔しさにまみれ、謝罪に終わった今季。苦悶だけが、残った。

最終更新:10/11(木) 12:05
サンケイスポーツ

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