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10型液晶搭載「Amazon Echo Show」で出前注文、新Echoの音質もチェック

10/11(木) 20:30配信

Impress Watch

Amazon.co.jpは11日、Alexaによる音声操作が行なえるスマートスピーカー「Echoシリーズ」新製品を日本で公開。10.1型液晶搭載の「Echo Show」を使い、画面を見ながらネットで買い物をしたり、料理の調理法を映像で確認するといったデモを実施。新Echo Dot/Echo Plusと、ワイヤレスサブウーファー「Echo Sub」を組み合わせ、強化された音質もアピールした。

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各デバイスの詳細は既報の通り。既に予約受付を開始しており、出荷開始日と税込価格は、小型のスマートスピーカー「Echo Dot」(第3世代)が10月30日で5,980円、スマートハブ対応の「Echo Plus」が10月30日で17,980円、10.1型液晶搭載「Echo Show」が12月12日で27,980円、ワイヤレスサブウーファー「Echo Sub」が10月30日で15,980円。

■大画面を活かしたEcho Showの活用方法

スマートスピーカーに10.1型のディスプレイを搭載したような製品で、米国では第1世代製品が発売されていたが、日本に投入されるのは最新の第2世代Echo Showとなる。ディスプレイ付き製品として既に発売しているEcho Spotの画面を、より大きくしたモデルとも言える。

Alexaに対応し、話しかけて天気やニュースを耳で聞く事ができるのは、従来のスマートスピーカーEchoシリーズと同じだが、ディスプレイを活用し、より豊富な情報を提示できるのが特徴。例えば、天気予報では曇や雨のアイコンを交えて週間天気予報を一覧表示をしたり、ネット通販サービスで買い物をする時は、商品の写真や映像を見て、確認しながら選べる。

例えば、宅配ポータルサイト「出前館」は、10月下旬からAlexaに対応し、ディスプレイ付きのEcho Spotに話かけ、出前注文にも対応。12月12日からは、Echo Showでも注文できるようになる。

Echo Showで利用する場合は、「アレクサ、 出前館をひらいて」と話しかけると、10.1型ディスプレイに出前館の注文メニューが表示。「そばが食べたい」と言うと、そばのメニューが表示され、料理写真を見ながら「2番で」などと選ぶと、Echo Showが「注文はこれでよろしいですか?」と確認、「はい」と返事をすると注文できる。

支払いにはAmazon Payが利用でき、その確認コードも音声で入力可能。出前館の場合、注文可能店舗は、Amazon Payを導入している加盟店約12,000店舗だという。

「クックパッド」も、12月12日の発売に合わせてEcho Showに対応する。現在のAlexaスキルでは、「アレクサ、 クックパッドで大根のレシピを教えて」と話かけると、「ぶり大根、 おでん、 大根ステーキ」のように、食べ方からレシピを提案。レシピの手順を読み上げるなどしてくれる。

Echo Showに対応すると、ディスプレイに料理の写真を表示。材料や手順も画面で確認できるほか、調理の手順を紹介した動画も再生できるようになる。キッチンにEcho Showを設置し、料理で手がふさがっていても、声で操作でき、快適に使えるという。

こうしたEcho Showにも対応するスキルは、ディスプレイ付き製品もサポートする新開発環境「ALEXA PRESENTATION LANGUAGE」(APL)という言語で作られている。音声での指示を前提として作られた初めての開発言語になるという。

このAPLを使ってスキルを開発すると、画面が大きなEcho Showと、小さなEcho Spotで、それぞれのサイズに最適化した表示ができる。既に13のスキルがAPLで開発・発表されており、今月中にデベロッパー向けにパブリックベータとして公開、順次使えるようになっていくという。

こうした最新のスキルも含め、ディスプレイに対応したAlexaスキルは各社が開発。Echo Spotの発表から現在まで、日本で計1,500以上のスキルが開発された。

さらに、「スマートスクリーンSDK」も開発。Echo ShowやEcho Spotのような製品を、他社でも開発できるようにするもので、LenovoがこのSDKを使い、スマートタブレットを開発。ドックに設置すると、Echo Showと同じような画面が表示されるという。ソニーのスマートテレビにも、このSDKが活用されている。

より高度な作業を実施するため、スキルとスキルを連携させる「Skill Connections」も開発。開発者プレビューがスタートしている。

現在、セイコーエプソンとキヤノンが「Skill Connections」が利用できる、印刷機能のAlexaスキルをリリース予定で、これを活用する事で、例えばEcho Showで表示した料理のレシピを、「アレクサ、このレシピを印刷して」と話すと、レシピサイトのスキルと、印刷機能のスキルが連携し、プリンターから印刷できるようになるという。

■音にもこだわるEcho Show

Echo Showはスピーカーとして、2インチのデュアル・ネオジムドライバーと、パッシブ・バス・ラジエーターを搭載。Dolbyプロセッシングも装備し、音質にもこだわっている。実際に聴いてみると、サイズから想像する以上の迫力ある低音が出ている。ユニットを側面に搭載する事で広がりもあり、映画などのコンテンツもリッチに再生できそうだ。

Amazon Music UnlimitedやPrime Music、dヒッツ、うたパスの楽曲再生に対応。Amazon Music や「カラオケ JOYSOUND」のスキルを利用して、スクリーンに表示される歌詞を見ながらカラオケもできる。

ビデオ通話をサポートする500万画素のカメラも内蔵し、Echo Spot、Echo Show、Alexaアプリをインストールしたスマホとのハンズフリー通話も可能。Alexa対応の別売りカメラを設置して子供部屋の様子を確認する、といった使い方もできる。

■Echo Dot(第3世代)

第3世代のEcho Dotは、丸みを帯びたデザインとなり、表面はファブリック仕上げになった。カラーはチャコール、ヘザーグレー、サンドストーンの3色。リビングにより溶け込みやすいデザインを追求したという。外形寸法は84×32mm(直径×高さ)で、重量は163g。

米AmazonのAlexa Devices バイス・プレジデントのミリアム・ダニエル氏は、これまでのEchoシリーズが、音楽再生に使われるケースが増加している事を説明。日本ではラジオのサイマル配信のラジコ、dヒッツ、うたパスなどをEchoから利用する人が多く、「皆様がエンターテイメント機能に大きな期待を寄せている事がわかった。それを踏まえ、さらに音楽体験を良いものにしたかった」と語り、新製品では音質の強化に注力したという。

Echo Dotには、1.6インチのドライバを搭載。音量が70%アップしたほか、3.5mmのステレオミニ出力も備え、別のスピーカーやヘッドフォンに出力できる事も、より音楽が楽しめる要素としてアピールした。

従来のEcho Dotと同様に、音声アシスタントのAlexaが利用でき、情報や天気を尋ねたり、複数の部屋で同じ楽曲を一斉に流したり、タイマーやアラームを設定可能。Alexa対応のスマートホーム・デバイスも制御できる。

■Echo PlusとEcho Sub

新Echo Plusは、3インチのネオジウム・ウーファーと、0.8インチツイータを搭載。バックボリュームも増大させ、音質を高めた。「高音がより綺麗に聴けるようになった」(ミリアム・ダニエル氏)という。カラーはチャコール、ヘザーグレー、サンドストーン。外形寸法は、99×148mm(直径×高さ)で、重量は780g。

小型の温度センサーも搭載しており、別途センサーを追加しなくても、部屋の温度を把握でき、「アレクサ、リビングの温度は?」などと問いかけると教えてくれる。ZigBeeスマートホームハブも内蔵し、ハブやアプリを追加することなく、ZigBee対応のスマートホーム製品を自動的に検知し、接続設定を行ない、連携が可能。音声で、対応のエアコンの操作もできる。

音楽再生向けとしては、Echo Plusを2台用意し、片方を左チャンネル、片方を右チャンネルと指定し、ステレオ再生も可能。より広がりのある再生を可能にした。

別売のワイヤレスサブウーファー、Echo Subと組み合わせれば、2.1ch、1.1chシステムの構築も可能。Echo Subは、既存のEcho(第2世代)と新Echo Plus(第2世代)と連携できる。実際のデモでも、腹に響くような低音と、物理的に離して設置したEcho Plus×2台による広がりのある音場が確認できた。音の繋がりも良好で、トータルとして自然なサウンドが実現できていた。

Echo Subは6インチのサブウーファーを下向きに搭載したダウンファイアリング型。100WのクラスDアンプも搭載する。エンクロージャは密閉型で、内容積は4リットル。

また、マルチルームミュージックにも対応。Echoスピーカーをグループ化し、複数台連携して再生するもので、例えば、リビング、ベッドルームなど、異なる部屋に置いたEchoスピーカー、Echo+Echo Subから、同じ音楽を同時に再生。包みこまれるようなBGM再生に使う事もできる。

このマルチルームミュージック用に、SDK(ソフトウェア開発キット)も開発されており、Amazon以外のメーカーも対応可能。現在はPolk Audioとハーマンカードンから、対応した製品が登場しているという。

AV Watch,山崎健太郎

最終更新:10/11(木) 20:30
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