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小惑星探査機はやぶさ2、最初の着地を来年1月以降に延期

10/11(木) 15:44配信

産経新聞

 小惑星「リュウグウ」への最初の着地を来年1月以降に延期することを決めた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」のチームが11日、都内で会見し、目的地に正確に着地する準備のため延期することを明らかにした。

 当初は今月下旬に着地する計画だったが、地表は大小の岩石が多く、着地に適した平らな場所は予想以上に狭いことが観測で判明。着地点は絞り込んだが、そこに正確に着地するには、降下する際の位置精度をさらに検証する必要があると判断した。

 地表の状況について津田雄一プロジェクトマネージャは「砂地の上に岩があるのではなく、大小の岩の集合体でできている。意外なことだ」と話した。

 これまでの探査では、高度約50メートルまでは高精度に降下できた。さらに着地に至るまでの位置精度について、訓練を通じて慎重に検証する必要があるという。津田氏は「リュウグウがいよいよ牙をむいてきた。はやぶさ2の実力について、もう少し知る必要がある。一度立ち止まろうと思う」と語った。

 現状のまま着地を強行した場合、機体が大きな岩を検知して安全確保のため自動的に降下を中止し、物質を採取できない可能性が高いという。

 今月15、25日に訓練のため高度約25メートルまで降下し、位置精度を検証。11月下旬から年末にかけては、太陽との位置関係で地球と通信できない状態となる。その間にチームは計画を練り直し、来年に入って訓練を追加する可能性もある。

 物質採取自体を断念する可能性について、津田氏は「手ぶらで(地球に)帰るわけにはいかない」と否定した。

 はやぶさ2は計3回着地し、地表や地下の物質を採取して平成32年末に地球に持ち帰る計画。着地の時期は2回目以降も先送りされる見込みだが、帰還時期には影響しないとしている。

最終更新:10/11(木) 19:12
産経新聞