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続投方針から一転、孤独な決断 阪神監督の宿命も

10/11(木) 20:14配信

産経新聞

 10月に入ってから風向きが明らかに変わった。4日に2年ぶりのBクラスが、8日に17年ぶりのリーグ最下位が決定。球団側はそのたびに続投の方針を示し、長期的な視点でチーム再建を託す考えだったが、金本監督は「何より最下位。そこですよね。全部、自分で決めました」。選手に辞意を伝えることなく、孤独な決断を迫られた。

 リーグ3位の巨人の高橋監督が今月3日に、先に辞任を発表したことも心境に大きく影響しただろう。巨人より成績が悪いチームの監督が続投することにファンの疑問の声が高まっていたのは事実。「やっぱり結果を問われるのが巨人と阪神。巨人は3位でもやめないといけない。僕なんて最下位ですから」と無念の表情をにじませた。

 就任3年目の今季から新たに3年契約を結んでいたため、2020年まで任期はあった。監督自身、「僕の中でも5年以内で(優勝する)というのがぶれない目標だった」。若手の育成は道半ばであり、指揮官としてやり残したことはあまりに多い。

 ただ、10月の甲子園は観衆が3万人を割る試合が増え、最終的に今季の主催試合の入場者数は289万8976人。昨季に比べて約14万人も減少し、チームの低迷とともに“ファン離れ”が進んでいたのも事実だ。育てながら勝つという宿命を背負う阪神監督。現役時代は「鉄人」と呼ばれた男にとっても、最下位の現実はあまりに重すぎた。(丸山和郎)

最終更新:10/11(木) 20:14
産経新聞