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専用チューナー要るの?! 4K対応テレビ買ったのに…

10/11(木) 6:03配信

上毛新聞

超高精細放送開始まで2カ月

 超高精細の映像が楽しめる「新4K8K衛星放送」のスタートまで2カ月を切った。2020年の東京五輪・パラリピックに向けた買い替え需要をにらみ群馬県内でも家電量販店に「4K対応テレビ」が並ぶが、視聴には今後発売される別売りチューナーが必要だと知らない消費者は多い。放送開始自体の周知が進んでいない状況で、総務省や小売店は混乱を避けようと広報に懸命だ。

総務省や小売店 混乱回避へ周知

 ケーズデンキ前橋本店(吉岡町大久保)のテレビコーナーには「4K」の文字が踊る。「売れ行きは好調」と売り場担当者の顔は明るい。9月のテレビ全体の売り上げは、前年同期より約3割多いという。

 同店を訪れていた男性(56)は「スポーツは臨場感のある4Kで楽しみたい」と放送開始に合わせて買い替える考え。一方、専用チューナー購入に加え、ケーブル交換の必要があるかもしれないと聞いた別の男性は「オリンピックを4Kで見たかったが諦めた」と費用や手間を考え断念した。

 実際、チューナーの別途購入についての周知は進んでいない。4K放送の普及を目指す放送サービス高度化推進協会(東京)の調査によると、「専用チューナーが必要」と理解している人の割合は、今年2月現在で13%と低く、対応テレビ所有者でも6割以上が知らないという状況だ。

 チューナー内蔵テレビもあるが、市場に占める割合は1割程度にとどまる。近くメーカー各社が販売を予定するチューナーは3万円前後となる見込みで、一部チャンネルを視聴する場合はさらにアンテナなどの交換が必要になる。

 12月に始まる4K放送はBS、CS放送のみのため、盛り上がりに欠ける面もある。普及に向けては、家電量販店やメーカーだけでなく、総務省も専用コールセンターを設けたり、超高画質な映像の魅力を伝える動画を制作するなど広報を続ける。

 同省衛星・地域放送課は「4Kの良さを分かってもらい、放送業界の活性化にもつなげたい」とする。ただ、対応テレビの購入者からチューナーが必要とは知らなかったといった意見も寄せられており、「購入の際は何が必要かを確認し、慎重に買い物をしてほしい」と呼び掛けている。

[新4K8K衛星放送] 「スーパーハイビジョン」と称され、現行の2K(フルハイビジョン)と比べ4Kは4倍、8Kは16倍の解像度があるテレビ放送。高精細で臨場感のある映像が特長で、12月1日からBS、CSの17チャンネルで開始する。

最終更新:10/11(木) 6:03
上毛新聞