ここから本文です

整骨院、整体院、ほぐし処の違いは? 保険適用や国家資格に違い

10/11(木) 11:01配信

福井新聞ONLINE

 整骨院や整体院、ほぐし処など体の疲れを癒やしたり、けがの治療を行うところは多々ありますがが、それぞれどんな違いがあるのか悩んだことはありませんか。今回、その違いについて福井市と東京都内で接骨院を営む千葉司さんに聞きました。

■そもそも接骨院と整骨院って・・

 僕が福井市と東京・代々木上原で開いているのは接骨院です。接骨院には「柔道整復師」という国家資格を持った人がいます。柔道整復師とはなんぞや? 柔道選手?? みたいな質問をされますが半分当たっていて、元々、柔道家が柔道をしてけがをした際、独自の方法で怪我を治した技術が元になっています。なので過去は「柔道初段以上」が資格取得の条件としてあったそうですが、現在は授業のカリキュラムと資格取得の条件として一定の柔道技術を認定してもらえれば資格が取得できるようになりました。

 柔道整復師が行うのは骨折や脱臼の整復、固定、打撲・捻挫・挫傷(肉離れ)に対する柔道整復術です。上記の怪我以外のものには保険適用ができません。肩こりや腰痛などは保険適用外です。それが柔道整復師であり接骨院の大まかな説明。ちなみに「接骨院」と「整骨院」は同じものです。

 じゃあ整体は?ってことになるわけです。

■国家資格と民間資格

 似たような資格で「あん摩マッサージ指圧師」と「鍼灸師」というものがあって、この2つも国家資格です。日本の医師以外で「マッサージ」と堂々と言えるのはこのあん摩マッサージ指圧師。鍼灸師は鍼や灸をしてくれる場所。

 ここで登場、「整体師」です。整体は国家資格になく民間の資格。だから誰だって今すぐこの瞬間に「私、整体師です」と名乗れてしまう現状があります。みなさんもやろうと思えば、今この瞬間から「整体師」になれます(笑)。

 国家資格を持たないと「マッサージ」と言えないので、似たような言葉で「ほぐし」や「リラクゼーション」などの言い方をするお店が多いのです。

 まとめると、接骨院や整骨院、マッサージ院や鍼灸治療院のみが国家資格所持者が勤務してる場所。ほぐし処やリラクゼーション、エステや小顔矯正などは国家資格所持者ではない人が勤務しています。(中には国家資格を持っているけど、ほぐし処で働いている人もいれば、資格はないけどアシスタントとして接骨院などで勤務する人もいます)

■「国家資格だから」という落とし穴

 国家資格所持者は規定の勉強をクリアしなければ資格を取得できません。大学や専門学校に通い、受験資格を得たのち、国家試験をクリアして初めて資格を取得できます。

 逆に民間資格はそれぞれの団体が決めた規定で、在宅もあれば何日かで取得できるものもあり、先ほどのように最悪今からでも「整体師になります!」ということが可能です。

 そう考えると「じゃあ、国家資格所持者のところ行ったほうがいいじゃん!」って思いがちなんですが、そんな簡単なものでもないんです。

 なぜかというと、民間の資格だとしても勉強をして経験を積んでいる人はたくさんいますし、真摯に丁寧にほぐしやリラクゼーションをしてくれるところはたくさんあります。

 国家資格を持っているからすべての人が信頼できるかと言えばそうではなくて、知識はあっても技術がなかったり、通わせてばかりでなかなか治らなかったり、お金のために営業したりするような場所も存在します。

 国家資格だろうが民間資格だろうが、その人にとっての“当たり外れ”が存在するんです。

 ここで陥るのが「じゃあどこ行けばいいんだよ??!!」という疑問です。街を歩けばマッサージやらほぐしやらほねつぎやらが乱立しています。病院なのか接骨院なのか?整骨院なのか整体院なのか?でも迷うことだと思います。

 そんな時どうするか? それは、1つのところだけでなく、いくつか掛け持ってみることが大事で、その中で信頼できるお店や院を探すしかありません。病院のようにセカンドオピニオンが重要で、レストランのように行ってみなければその味を知ることができないのが現状なんです。

 ただその1つの判断材料になるのが、怪我なのか? リラクゼーションなのか?行きたいのは国家資格所持者のとこかそうではないのか? なにを目的にしているのか? どんな人が通院しているのか? というものです。

 インターネット上の情報だけに頼らず、人に聞いたり紹介してもらったりしながら自分に合う信頼のできる場所を探すことが1番の近道かなと思います。

 “通うこと”は治ることではなく、通わなくなって初めて「治った」となるので、1日でも早く健康になれるような院やお店探しは大切かもしれませんね。

福井新聞社

あなたにおすすめの記事