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阪神高速建設から半世紀 “都市ならでは”リニューアル工事に半年密着

10/11(木) 14:30配信

MBSニュース

高度経済成長期から約50年が経ち、当時に整備された道路や橋・水道といった社会インフラの老朽化対策が課題となっています。こうした中、大阪や神戸を中心に路線のある阪神高速道路では、老朽化が進む部分の大規模リニューアル工事を始めています。周辺に最大限に配慮してできるだけ工期を短くするために、都市高速ならではの工夫がありました。

“事前”にコンクリートを取り除く

取材チームは今年の春から半年に渡り、阪神高速堺線玉出入口のリニューアル工事の現場に密着してきました。今年5月、まだ高速の入口が使われた状態、車が走っている道路の裏側で工事は始まっていました。

「(阪神高速)堺線の玉出入口の真下になりまして、この上を(車が)通行している状況です」(阪神高速道路・大阪管理局 中山栄作課長代理)

高速道路は道路の土台となる橋脚の上に橋桁が渡され、その上に路面となる床版(しょうばん)が設置されます。今回の工事は約50年が経過して老朽化した床版を取り換えるというものです。工事のポイントは“通行止めの期間を限りなく短くすること”。そのためにいろいろな技術が使われています。

「通常ですと、床板撤去は一旦共用している道路を通行止めした上で、床板を撤去した後に後に残ったコンクリートの部分を人力で取り除くことになるが、今回開発した工法ではウォータージェットを用いて橋桁と床板を繋いでいるコンクリートを上の道路をご利用いただきながら、事前にコンクリートを取り除こうと行っています」(阪神高速道路 中山栄作課長代理)

橋桁と床版を接続するコンクリートを事前に剥がしておくことで、床版を取り換える際の作業をスムーズにすることができます。もちろん、取り換え工事までの間は仮の補強材を入れて強度を保っています。

「悪い箇所は音が違う」

1964年に最初の区間が開通した阪神高速道路。大阪や神戸を中心に、総延長は260.5キロになる都市高速道路です。50年以上が経過し、車から繰り返し受ける負荷で老朽化し破損している箇所もあるため、阪神高速では高解像度カメラや赤外線カメラ・特殊車両を使って損傷している箇所がないか定期的に調査しています。調査で見つかり現在、修理中の現場に辻解説委員が案内してもらいました。

「錆びちゃっている。この上にもうコンクリートが…もう補強の意味をなしてないですよね」(阪神高速道路・大阪管理局 橋爪大輔担当課長)

この場所には、50年前に建設されたコンクリートの床版を補強するために裏側に鉄板が貼られているのですが、錆びた状態に…

Q.こうなってしまう原因は?
「高速道路の上に降った雨が入り込んだ水の道ができている。コンクリートのひび割れが起きていて、そこを水の道となって水が流れてきて、長い年月をかけて鉄板を腐食させてしまった。チョークで描いているところが悪い箇所。(叩いて)点検したときに(チョークがない)ところですと鉄板とコンクリートがくっついている。隙間がない。ところがチョークの所で叩いてみると全線違う音になります。これは鉄板とコンクリートがはがれてしまっていて、接着できていない。補強効果が発揮できていない」(阪神高速道路 橋爪大輔担当課長)

ほかにも、大型車の通行が多いところでは鉄製の床版に亀裂が入るなど、老朽化が進む阪神高速。リニューアル工事では、都市高速ならではの最新機器と技術が使われます。

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最終更新:10/11(木) 14:30
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