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サンパウロ州サントス=木工所の火災で有毒ガス=98人に被害、住民も退避

10/11(木) 10:09配信

ニッケイ新聞

 8日未明、サンパウロ州サントス市パケター区の木工所の倉庫で火災が起き、消防が鎮火したが、その際に大量の有毒ガスが発生し、消防士らが入院などを余儀なくされた他、地域の住民にも退避命令が出たと8、9日付伯字紙、サイトが報じた。
 火災発生は午前1時頃で、消火作業の途中で倉庫奥に保管されていたリン化アルミニウムが水と反応、ホスフィンと呼ばれる有毒なリン化水素が発生した。9日朝の報道によれば、消防士ら、少なくとも98人が病院に運ばれたという。
 リン化水素は殺虫剤の成分としても使われ、木工所も、輸出用の製品に虫がつくのを避けるためにリン化アルミニウムを保管していたが、この物質を使った作業の許可は得ておらず、2トン(一部報道では3トン)のリン化アルミニウムが違法かつ不適切な状態で保管されていたという。
 この物質の存在を知らなかった消防は、通常通りに水を使って消火活動を行ったため、有毒ガスが発生。中毒症状を起こした消防士や警官、市警備隊員ら30人以上がサンパウロ市のクリニカス病院に運ばれたが、同日中に退院許可が出た。
 また、退避命令が出た地域住民も、用意されたバスで市内のサンタカーザ病院に運ばれ、診察を受けた。病院によると、大半は軽症だった。
 化学物質の存在判明は午前4時過ぎで、環境浄化技術公社(Cetesb)や国立再生可能天然資源・環境院にも通報され、職員が派遣された。化学物質の隔離作業は市防災局職員が行った。
 リン化水素は皮膚や気管支の炎症、肝臓障害などを引き起こす。症状は48時間以内に出るとされているが、住民には8日夜、帰宅許可が出た。

最終更新:10/11(木) 10:09
ニッケイ新聞

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