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小説「流鏑馬ガール!」映像化の動き 女性のみ参加、十和田の流鏑馬が題材

10/11(木) 14:11配信

デーリー東北新聞社

 青森県十和田市春まつりの目玉イベント「桜流鏑馬(さくらやぶさめ)」を題材にした小説で、今年8月に出版された「流鏑馬ガール! 青森県立一本杉高校、一射必中!」(ポプラ社)について、八戸市で映画の企画宣伝などを手掛ける「アイ・クリエイト」(工藤騰代表)が映像化を企画していることが10日、分かった。映画やアニメ、ドラマ化などを目指し、関係者と調整中で、実現すれば“駒の里”を国内外に発信できる大きなチャンスになりそうだ。

 女性騎士が華やかな衣装を身にまとい、疾走する馬上から的を狙う桜流鏑馬。女性のみの出場は全国的にも貴重で、馬産地としての地域性を生かした催しとして、16年には、地域活性化センター主催のふるさとイベント大賞で内閣総理大臣賞に選ばれた。最近では、外国人騎士も出場するなど国内外から注目を集めている。

 小説は十和田市を舞台に、流鏑馬を巡って繰り広げられる、女子高生の青春物語。「日本ラブストーリー大賞」の受賞歴があり、人気作を手掛ける作家・相戸結衣(あいと・ゆい)さんが、実際にイベントを見て、感銘を受け執筆した。

 関係者への取材を重ね、同市の風土、騎士の馬との関わり方や心情、競技としての流鏑馬について細かく描写。青春小説としてはもちろん、流鏑馬文化や同市の魅力を知ることができる一冊となっている。

 偶然本屋で手に取り、一気に読み上げ映像化したいと考えた工藤さん。すぐさま出版社と著者に連絡し、映像化を打診し、快諾を受けた。来春までに、具体的に企画を詰めたい考えだ。

 工藤さんは「伝統的な神事を女性が受け継ぎ発展させている姿は、この時代に大きなメッセージを与える」と映像化の意図を説明する。「馬文化のある欧米にも興味を持って見てもらえるだろう」と海外展開も見据える。

 桜流鏑馬を主催する十和田流鏑馬観光連盟の上村鮎子会長は「映像化が実現すれば、子どもから大人まで多くの人に競技を知ってもらえるきっかけになる」と期待。「地元の団体として製作に全面協力し、一緒に盛り上げていきたい」と力を込める。

デーリー東北新聞社

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