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台湾の媽祖像「四街祖媽」初訪日 昭和天皇が結んだ縁を温める

10/12(金) 14:09配信

中央社フォーカス台湾

(嘉義 12日 中央社)南部・嘉義県の道教寺院、新港奉天宮の関係者が11日、本堂に祭られる媽祖像の一つ、「四街祖媽」を伴って臨済宗大本山妙心寺の霊雲院(京都府)を訪れ、昭和天皇が90年前に結んだ縁を温めた。

奉天宮の何達煌董事長(会長)によると、四街祖媽は同宮の所在地、新港が「笨港」と呼ばれていた清朝時代の18世紀後半に彫られたとされる由緒ある神像で、日本入りするのは初めて。日台の関係者らは宗教儀式などで交流を深めた。

何氏は、同宮は清朝時代に臨済宗の僧によって建てられ、本堂に媽祖、後堂に観音菩薩が祭られていると説明。日本統治時代の1922(大正11)年に日本臨済宗の台湾総本部連絡所となり、1928(昭和3)年、妙心寺から昭和天皇の長寿を願う「今上天皇御寿牌」や保管のための奉安庫、証書、写真などを贈られた。これらは今も大切に保管されており、今上天皇御寿牌は2013年、嘉義県の有形文化財に指定された。

双方の連絡は一時期途絶えたが、2009年からは1937(昭和12)年に南部・台南で生まれた妙心寺霊雲院の住職、則竹秀南さんを介して交流がよみがえり、2011年には相互に神仏(奉天宮の媽祖と妙心寺の観音菩薩)を勧請している。

(江俊亮/編集:塚越西穂)