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プロ表明・吉田輝星が一番輝く球団は どの球団でもOKの姿勢見せるが

10/12(金) 11:01配信

東スポWeb

 今秋ドラフト1位候補の金足農・吉田輝星投手(3年)が10日、プロ志望届を提出した。その後に秋田市内の同校で行った進路表明会見では「12球団OK」の姿勢を示したが、本当にそうなのか? 本人がファンだと公言している巨人に加え、両親が入団を熱望する球団、まさかの入団拒否もあり得る球団…と、周囲の証言から吉田にまつわる12球団評を探った。

 午後4時、報道陣約50人が集まった体育館のドアが開くと、無数のフラッシュを浴びながら吉田が姿を現した。日本中の注目が集まる中、152キロ右腕は「甲子園が終わってから、たくさんの方々と話し合い、本日午前、プロ志望届を提出いたしました」と発表。すでに9球団から調査書が届いていることも明らかになり、25日のドラフト会議では複数球団の1位指名が予想される。吉田は「プロの世界に入れるのであれば、チームは関係なく、どのチームに行っても努力しようと思います」と12球団OKの姿勢を示した。

 今夏の甲子園大会後のテレビ取材では巨人ファンを公言していた吉田だが、この日は学校側から特定の球団に関する質問は避けるようアナウンスが繰り返された。にもかかわらず、テレビ朝日のアナウンサーから「以前吉田選手は『巨人が好きだ、巨人に入りたい』とおっしゃっていたが、その気持ちというのは今も変わりませんか」との質問が飛び、進行役から制止が入る一幕も。現在、吉田の周囲で特定の球団に関する話題はタブーとなっている。

 25日のドラフト会議では複数球団から1位指名される可能性が高い。行く末はくじに委ねられそうだが、意中の球団はやはり巨人なのか? 吉田家に近い金足農のあるOBは「吉田くんは良くも悪くも秋田の田舎育ち。U18では周囲に『早く日常に戻りたい』と漏らすなど、まだ注目されることに慣れていません。いきなり人気球団でチヤホヤされるのは好ましくない。OBやファンの声が大きい球団よりも野球に集中できる環境で、若手を使って伸ばす方針の球団がベスト」とした上でこう続けた。

「本人の希望は巨人ですが、ご両親は楽天入りを願っている。お父さんの正樹さんは岩隈(今季限りでマリナーズを退団)の大ファンで、吉田くんの中学生時代、わざわざ登板日に仙台まで連れて行ったほど。岩隈が楽天に復帰するという話もありますし、何より秋田から近い。2年目の藤平など若手を積極的に使って伸ばしていますし、佐藤義則投手コーチの手腕も確か。高卒には厳しい寮生活や恋愛禁止を徹底させ、教育的な指導で野球に集中させる方針の日本ハムもいいと聞いています」

 一方で、金足農OBである石山泰稚投手(30)や秋田県出身の石川雅規投手(38)がいるヤクルトは意外にも評価は高くない。「金足農とは縁がありますが、藤平とともに即戦力候補だった2年目の寺島が伸び悩んでいて(投手陣に)ケガも多い」(同)。2016年夏の甲子園で活躍した藤平と寺島はともに高卒2年目だが、昨季が3勝で今季も4勝を挙げた藤平に対し、寺島は2年間で2試合に登板したのみと明暗を分けている。

「(吉田は)甲子園で投げ過ぎたのは明らかで、来年は休養と体づくり。いきなり即戦力として計算されるのは絶対に避けるべき。とはいえ、ソフトバンクや広島のような育成に時間をかける球団もどうか。性格的にも“お山の大将”ですから2~3年目から試合の中で伸びてくるのが望ましい」(同)

 では、入団拒否などはあり得るのか? 前出OBは「まずないとは思いますが、仮にあるとしたら阪神。藤浪のさらし投げは記憶に新しいですし、ヤジもひどい。高校時代はエラーした味方の野手に感情的になったこともありますし、打たれ弱い面のある子。言い方は悪いですが、人気のある球団よりも田舎の球団の方が親や周囲は安心するのでは」と声を潜めた。

 この日の会見を見守った金足農の嶋崎前監督は「一番は王さんと荒川さん、イチローと仰木監督のようないい指導者と巡り合うこと。吉田の場合は、落ちる球を教えられるコーチのところでないと。プロへ行った教え子の話も(吉田の)父親にはしている」と意味深に語った。本番のドラフトで吉田本人や周囲が望む球団と結ばれるのか。

最終更新:10/12(金) 12:42
東スポWeb