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E190-E2、伊丹初飛来へ MRJのライバル、空の日イベント参加

10/12(金) 23:14配信

Aviation Wire

 リージョナルジェット機世界最大手であるブラジルのエンブラエルが開発した最新型機E190-E2の飛行試験機(登録番号PR-ZGQ)が、10月13日に伊丹空港へ初飛来する。機首にはサメが描かれた特徴的な外観で、伊丹の空の日イベント「エアポートフェスティバル」に参加する。日本への飛来は初めて。

 E190-E2は、3機種で構成する次世代リージョナルジェット機「E2シリーズ」のうち、最初に実用化した機体で、今年4月から納入を始めた。従来のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」の後継機で、E175-E2とE190-E2、E195-E2からなる。新型エンジンや新設計の主翼、主脚の格納した際のドアなどで、燃費を向上させた。

 メーカー標準の座席数は、E190-E2が1クラス106席、2クラス97席。2019年から顧客への引き渡しを計画しているE195-E2が1クラス146席、2クラス120席、2021年に引き渡しを始める予定のE175-E2は1クラス88席、2クラス80席となる。E195-E2はE195より座席を3列、E175-E2はE175より1列増やした。

 E2のエンジンは、三菱航空機が開発を進めているリージョナルジェット機「MRJ」と同じく、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。低燃費や低騒音など、E2シリーズはMRJにとって最大のライバルになる。

 座席数で比較すると、E175-E2は1クラス92席の「MRJ90」と競合する。一方、エンブラエルには1クラス78席の「MRJ70」にあたる次世代機が存在しない。

 日本の航空会社でE2シリーズの採用を決定した航空会社はないが、Eジェットは日本航空(JAL/JL、9201)グループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)や、鈴与グループのフジドリームエアラインズ(FDA/JH)が採用している。

 今回飛来する機体は、7月にロンドン近郊で開かれた世界最大規模の航空ショー「ファンボロー航空ショー」に出展された機体で、機首にサメを描いている。エンブラエルは、E2シリーズのキャッチフレーズとして「プロフィット・ハンター」を掲げており、昨年のパリに出展したE195-E2(PR-ZIJ)の機首にはイヌワシ、今年3月開催のシンガポール航空ショーに出展したE190-E2(PR-ZFU)にはトラを描いていた。

 エンブラエルは同機のワールドツアーを開催中で、12日夜に台北から関西空港へ到着。E2シリーズ初の日本着陸地は関空となった。13日昼前までには、伊丹へフェリー(回航)される見込み。駐機場所は、日本航空(JAL/JL、9201)の格納庫近くになるとみられ、機側には近づけず、機内の一般公開も行わない。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:10/12(金) 23:47
Aviation Wire