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南野、友のために2戦連発だ 急性白血病から復帰目指すU17同僚・早川が観戦

10/12(金) 6:06配信

スポーツ報知

◆国際親善試合 日本―パナマ(12日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 日本代表は11日、新潟市内で国際親善試合、パナマ戦に向けた最終調整を行った。MF南野拓実(23)=ザルツブルク=はトップ下で先発する可能性が浮上。観戦を予定する11年のU―17W杯のチームメートで、16年急性白血病と診断されたDF早川史哉(24)=新潟=に、代表2戦連続弾をささげる。

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 言葉から強い決意がにじんだ。トップ下で先発するとみられるMF南野は「ゴールやアシストという目に見える結果にこだわりたい」。A代表で初得点したコスタリカ戦(9月11日)に続く2戦連続弾を見据えた。

 成長を見せたい友がいる。8強入りしたU―17W杯のチームメートのDF早川が観戦に訪れる。リオ世代の早川は筑波大を経て新潟に加入。将来を有望視されていたが、16年6月に急性白血病に倒れた。リオ五輪を控えた南野は抗がん剤治療で丸刈り姿になった友とテレビ電話で話した。「僕らはピッチに立てる。そのありがたさを忘れずに、全力でプレーする。少しでも彼を勇気づけられれば」。DF岩波拓也(24)=浦和=らとともにビデオメッセージを送り、サッカーで生き抜く覚悟を新たにした。

 新潟での代表戦が決まり、南野は早川の電話を鳴らした。「久しぶりに会おう」。9日の練習後。高校卒業以来約6年ぶりに同世代の中島、室屋とともに顔を合わせた早川は「皆、ちょっとおじさんっぽくなった」と笑ったが、離れている間も思いは同じだった。

 南野は「いつも史哉のSNSを見て、頑張る力をもらっている」。在籍5季目のザルツブルクで確固たる地位を築き、今季も8試合2得点。森保ジャパンの攻撃の軸にまで成長した。

 早川も「皆が日本サッカーを引っ張る姿からパワーを感じている」。16年11月に骨髄移植手術を行い、約1年に及ぶ入院生活を経て、現在ではトップチームの練習に参加できるまでに回復した。

 「彼らからまたパワーをもらって、完全復帰に近づきたい。僕自身も、もう一度ああいう舞台に一緒に立ちたい」。観客席から一人見つめる友に、南野がゴールで応える。(田中 雄己)

 ◆早川 史哉(はやかわ・ふみや)1994年1月12日、新潟市生まれ。24歳。新潟の下部組織を経て、2012年に筑波大に進学。16年に新潟入団。同年6月急性白血病と診断されたことを発表し、同11月に骨髄移植手術を行った。17年1月に契約を凍結。現在は再契約を目指し、J2新潟でトレーニングを続けている。J1通算3試合出場。170センチ、70キロ。

最終更新:10/12(金) 10:02
スポーツ報知