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MVNOを動画再生の品質や“ギガの無駄遣い”など新たな基準で評価、MM総研

10/12(金) 14:42配信

Impress Watch

 MM総研は、MVNOが提供する通信サービスを中心にネットワーク品質を調査し結果を明らかにした。通信速度以外の、新たな5つの項目と評価基準を設定し、動画の再生やマップの表示など具体的な利用における品質や快適さを調べた。

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 今回の調査は7月と8月に合計4日間実施され、朝・昼・夜の比較的混雑する時間帯に行われた。対象は主要MVNOの10サービスのほか、サブブランド2つとMNO3社の、合計12社15サービス。

□5つの評価項目

 新たな評価項目として設定されたのは、YouTubeアプリで動画再生時の遅延や再生途中での画質などをチェックする「動画再生」、ザッピング(切り替え)しながら動画再生した際のデータ消費量をチェックする「ギガ消費」、表示の快適さをチェックする「Web表示」と「マップ表示」、アプリのダウンロード速度をチェックする「アプリダウンロード」の5つ。使用した端末はSIMのフリー版の「iPhone 8」。

□5項目での評価

 「動画再生」では、15サービスのいずれも再生遅延や途中停止はなく、スムーズに再生できた。ただ、ネットワーク状況などの変化により、YouTubeアプリが自動的に決定する画質には変化がみられた。

 「ギガ消費」では、BIGLOBEモバイル(タイプA)は高画質な動画でもデータ消費量の節約を実現していた。

 「ギガ消費」の評価項目は、ザッピングで動画を再生する際のデータ消費の絶対量を評価し、毎月のデータ付与量への影響度合いを調べている。一部のMVNOは、動画の先読みを制限し、ザッピング時に“ギガの無駄遣い”を抑える仕組みを導入している。一方、回線の速度や環境により自動的に高画質な動画が選ばれてしまうMVNOやMNOの場合、動画のデータ消費量は増えるため、絶対量を調べる「ギガ消費」の評価は不利になる。逆に「ギガ消費」の評価が高い(消費していない)場合、通信速度などが遅い傾向にある。

 「Web表示」は、最も混雑する昼の時間帯に基準値を下回るサービスもあるが、そのほかの時間帯ではおおむね基準値をクリア。「マップ表示」は、昼でも大半のサービスが基準値をクリアした。

 「アプリダウンロード」は約80MBのアプリのダウンロード完了までの時間を計測するもので、サブブランドとMNOが優位で、MVNOには厳しい結果になった。

□用途で選択

 MM総研では調査結果のまとめとして、「動画再生でギガ消費を気にせずサクサク利用したいのであれば、MNO、サブブランドが優位」とする。

 一方で、MVNOでも、動画を高画質で視聴したいユーザーには、au回線のBIGLOBEモバイル(タイプA)や、mineo、NifMo、LINEモバイルが推薦候補とした。さらに、画質は基準値をクリアするレベルで“ギガも節約したい”というコストパフォーマンスを重視するユーザーには、楽天モバイル、IIJmio、OCN モバイル ONE、BIGLOBEモバイル(タイプA)が候補としている。

ケータイ Watch,太田 亮三

最終更新:10/12(金) 14:42
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