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日本代表強化目指したはずが 3年目のBリーグ、外国籍枠ルール変更は思惑外れか

10/12(金) 12:25配信

産経新聞

 3年目を迎えるバスケットボール男子のBリーグが開幕した。バスケは夏のジャカルタ・アジア大会で4選手が買春問題を起こす不祥事があったが、NBA挑戦を続けるグリズリーズの渡辺雄太や米ゴンザガ大の八村塁が日本代表としても活躍をみせ、かつてない盛り上がりをみせている。

 2020年東京五輪を見据えた強化を進めるためにも国内リーグの活性化は不可欠だ。Bリーグは今季から外国籍選手の出場枠について大きなルール改正を行った。背景には日本の弱点となっている“ビッグマン(=長身選手)”を外国籍選手と競わせて強化する狙いがあるのだが、早くも「あてが外れたのでは」という懸念が出ている。

 従来、外国籍選手の起用ルールは3人までベンチ入りでき、各チームは4クオーターでのべ6人以内となるよう、どのクオーターに2人出すのかを試合前に申告する独自方式だった。

 これを今季から常時2人を出場可能とする代わりにベンチ入りも2人に変更。主力が試合に出続けることもできるが、バスケは試合終盤に備えて主力の体力を温存することも戦略上必要なため、日本人にビッグマンのチャンスも生まれる-との見立てだった。

 だが、開幕2試合の個人成績を見ると、おおむね各チームの外国籍選手への依存が強まっている傾向が見て取れる。

 試合時間40分のうち、京都と名古屋Dは外国籍選手2人の1試合平均出場時間がいずれも36分を超えた。日本人ではガードやシューター型の選手は出場時間を確保できているが、センター型は日本代表クラスでも苦戦。やはり、勝負のかかる場面になると、ビッグマンは運動能力にも優れた外国籍選手に頼らざるを得ない現実が表れている。

 日本代表強化のため、大河正明チェアマンはルール改正も含めて臨機応変に対応する姿勢を打ち出している。この施策も試行錯誤の中の“攻めの一手”なのだから、検証は十分に行われるはずだ。だが、外国籍選手から出場機会を奪えなかった…という後ろ向きなルール再変更はなんとも寂しい。

 長いシーズンの中では、どこかで外国籍選手も休ませないといけない。そこで出番が与えられた日本人ビッグマンの奮起を、ぜひ見たい。(大宮健司)

最終更新:10/12(金) 12:25
産経新聞