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会社に2552万円支払い命じる アスベスト訴訟判決 さいたま地裁

10/12(金) 19:28配信

産経新聞

 さいたま市などに工場があった石綿セメント管メーカー「日本エタニットパイプ」(現リソルホールディングス、東京都新宿区)で石綿を吸い込み死亡したなどとして、元従業員の遺族が同社に計約5800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が12日、さいたま地裁であった。斎藤清文裁判長は同社が安全配慮義務を怠ったと認め、約2552万円の支払いを命じた。

 判決文によると、元従業員の男性は昭和41年3月~43年3月、塵肺(じんぱい

)防止対策の取られていない同社の大宮工場で勤務。石綿粉塵(ふんじん)を吸い、後に悪性中皮腫を患い死亡したとしている。同社は安全配慮義務について、男性が約2年しか就労していないことなどから、予見可能性がなかったと主張。しかし、斎藤裁判長は短期間で発症する医学的知見が確立していなくても対策をとる必要があったと断じ、同社の主張を退けた。

 平成28年10月、男性の遺族には国から和解金として慰謝料1300万円が支払われている。

最終更新:10/12(金) 19:28
産経新聞