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児童相談所を介して、2歳半の男児を迎えた家族のケース

10/12(金) 11:40配信

MONEY PLUS

特別養子縁組制度で子どもを迎えいれたいと思った時、日本ではどのような手順が必要なのでしょうか。

養子縁組里親登録から一緒に暮らすまでの道のりとして、鎌田良美さん(現在49歳、仮名、東京都在住)のケースを紹介していきます。共働きで子どもを持たないDINKsを続けてきた鎌田さんは45歳を過ぎたある日、生みの親が育てられない子どもの親になることを決意します。

行き着いたのは、児童相談所を介しての特別養子縁組でした。児相による特別養子縁組の実態はあまり知られていませんが、メリット、デメリットはどんなところにあるのでしょうか?鎌田さんの体験を通じ、2回にわたり考えます。

45歳で初めて経験した、血縁のない子の子育て

鎌田さんは2015年、児相に紹介される形で当時乳児院にいた2歳半の聡くん(仮名)を迎えました。現在6歳になった聡くんは来年小学1年生になります。先日、鎌田さんは、入学を心待ちにする聡くんと一緒にランドセル選びをしたそうです。

聡くんを迎えるまでは仕事と趣味を楽しむことに精一杯で、子どもを持つことは考えていなかったという鎌田さん。あまりなじみのなかった特別養子縁組で子どもを持つことになったきっかけは、夫からの一言だったといいます。鎌田さんはこう振り返ります。

「45歳のときに婦人科系の病気で子宮を全摘出することになって、実子を持てないことが決定的になりました。そのときふと夫が『特別養子縁組をしてみないか?』と言い始めたんです。私も子育てはしてみたいとの思いはあったので、特別養子縁組を考え始めました」

その後、特別養子縁組で親になるための方法を具体的に考え始めた鎌田さん。しかし、その時すでに2人とも45歳を過ぎていたため、民間業者ではなく児相に登録することにしたといいます。

「夫が調べたところ、多くの民間事業者には年齢制限があるようでした。でも東京都の児相は、45歳を過ぎていても登録できることを知りました。『まだ間に合う!』『じゃあ、とにかく相談に行ってみる?』みたいな感じで盛り上がって、児相に詳細を聞きに行くことにしました。でも最初はちょっと怖かったですね。児相での子どもの紹介体験を綴ったサイトもなく、年収など何を聞かれるだろうとか、いろんなことが心配で」と、鎌田さん。

しかし実際に訪れた児相の担当職員の対応は、とても丁寧でした。特別養子縁組の流れが分かり、最初から年収などの詳細を聞かれることもなかったそうです。

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最終更新:10/12(金) 12:28
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