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ムスリム対応初出店 千葉市内3事業者、五輪見据え 幕張メッセ「食品輸出エキスポ」

10/12(金) 16:17配信

千葉日報オンライン

 千葉市美浜区の幕張メッセで開催中の商談会「“日本の食品”輸出エキスポ」で、千葉市内飲食店など3事業者が、食習慣の異なるイスラム教徒(ムスリム)にも不自由なく食事を楽しんでもらおうと「ムスリムフレンドリー」対応の移動販売車を初めて出店している。2020年東京五輪・パラリンピックを見据え、千葉の食の魅力を海外に発信するのが狙い。事業者はムスリムらに使っている食材や調理法を説明し、カレーなどの食事を提供した。

 出店したのは和食店「まさむね」(千葉市中央区)と定食屋「小六茶屋」(同)、ケータリングサービス「パプリカ」(千葉市美浜区)。約3年前から、それぞれイスラム教の戒律や食習慣について知識を深めてきた。

 各事業者は同商談会開催を前に、ムスリム観光客の誘致を進めたい千葉市から打診を受けて合同で出店を決意。小六茶屋代表の御園生賢司さん(61)は「これまで学んできたことの実践の場になる」と歓迎し、9月からメニューを打ち合わせてきた。

 会場には、チーム「ムスリムフレンドリーチバシティ」としてキッチンカー2台で登場。メニューは野菜カレーや鶏の唐揚げ、エビのマヨネーズあえなど4種類を用意した。「豚肉、アルコールは含みません」「調理器具は分けて使っています」などと書かれた説明書きをカウンターに掲示し、「ムスリムフレンドリー」な食事をアピールした。

 来店したムスリムの経営コンサルタント男性(53)はカレーを購入。「いつもは持参した食品を食べているが、今回は説明を受けて大丈夫だと判断できた」とおいしそうに頬張った。

 御園生さんは「来たからには千葉のおいしいものを食べてほしい。20年大会に向けて今から事業者が連携し、誰もが千葉での食事を楽しめる環境をつくっていきたい」と意気込んだ。

 イスラム教では戒律に従った生活習慣があり、ムスリムが快適に旅行できる環境整備が課題になっている。千葉市は戒律に従った「ハラール」認証を必ずしも取得していないことなどを説明し、食べられるか判断してもらう千葉市独自の対応方法「ムスリムフレンドリー」を推奨するなどして、ムスリム旅行者の誘致を強化している。