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テイラー・スウィフトの訴えの背景にリベラル派の“絶体絶命”

10/12(金) 19:00配信

FNN PRIME

連邦最高裁が保守化

テイラー・スウィフトさんが、11月6日のアメリカ中間選挙では、地元テネシー州の“民主党”候補者に投票すると表明した。その理由として、地元選挙区の共和党候補者は、性別や膚の色や性的少数者(LGBT)などの違いにかかわらず全ての個人の権利は全力で守られなければならないという価値観を共有していないからだと指摘した。

(画像)最高齢85歳と80歳のリベラル派判事

しかし、その価値観は今、危機に瀕している。

LGBTをめぐる問題など、アメリカの世論を二分する社会問題に憲法的な判断を示す連邦最高裁が保守化しているためだ。それどころではない。今後20年やそこらは一方的に保守化が進むことはあっても、保守・リベラルのバランスがとれた状態に戻ることは困難だという現実があるのだ。

連邦最高裁の現在の構成は、9人の判事のうち5人が保守派、4人がリベラル派だ。
性的暴行疑惑で異様な注目を浴びることになった保守派のブレット・カバノー判事を上院が承認した結果、それまでは保守4・リベラル4・中間派1の均衡状態だったのが、引退した中間派1に代わって保守1が加わり、明確に保守化シフトした。今後、連邦最高裁の判決は、保守的な価値観によったものが連発されることになる。
が、これは10月6日の上院の採決(賛成50、反対48)で決まってしまったことだ。

この保守化状態はいつまで続く?

問題はこの保守化状態がいつまで続くかだ。
それを見通すためには、保守派判事の人数がリベラル派より多い状態はどのようにして解消されるのかを具体的に検討してみることだ。
9人の最高裁判事を年齢順に判断傾向とともに並べてみると;
85歳・リベラル、80歳・リベラル、70歳・保守、68歳・保守、64歳・リベラル、63歳・保守、58歳・リベラル、53歳・保守、51歳・保守 となる。
トランプ大統領は就任から2年足らずで2人の保守派判事を最高裁に送り込んだが(51歳と53歳の2人)、それぞれの前任者は、82歳での引退表明と80歳目前の突然死だった。
となると、現在も判事を務めている85歳と80歳のリベラル派2人は、いつ退場・交代となってもおかしくない状況にあると言える。

それが今後2年以内であれば、トランプ大統領が後任の判事候補者を指名することになり、またも保守派が選ばれるであろうことは疑いない。そして11月6日の中間選挙で民主党が議会上院を奪還できなければ、その保守派候補者が上院で承認されることになる。それによって最高裁の構成は、保守6リベラル3、保守7リベラル2と保守化が一方的に進む。

万が一、保守7リベラル2まで事が進んでしまったら、リベラル派が多数な状態に押し返すには;
現在70歳と68歳の保守派をリベラルが奪還し、64歳のリベラル派を守り、そして現在63歳の保守派の後任にリベラル派を押し込む必要がある。現在63歳の保守派判事の後任選びがやってくるのは、余ほどの異変がない限り今から20年後だ。それだけ長い期間、最高裁の保守化が定着し、リベラル派の不満鬱積の歳月が続く。

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最終更新:10/12(金) 19:00
FNN PRIME

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