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岸で日米野球開幕「試せる」侍稲葉監督インタビュー

10/12(金) 8:01配信

日刊スポーツ

33歳の最年長右腕が侍ジャパンの開幕投手候補に浮上した。野球日本代表の稲葉篤紀監督(46)が「2018日米野球」(11月9日開幕、東京ドームほか)に向けたインタビューに応じ、初招集した楽天岸孝之投手(33)を先発の柱として期待した。侍ジャパン常連組に、西武森、DeNA東、中日笠原、ヤクルト石山ら初出場のフレッシュな顔触れを融合させ、メジャーリーガー相手に全勝を目指す姿勢を示した。【取材・構成=前田祐輔】

【写真】日米野球では「選手たちにぜひ経験を積んで欲しい」と語った稲葉監督

今季パ・リーグ最優秀防御率を確実にする楽天岸は、積み上げた実績からすると不思議なほど侍ジャパンに縁がなかった。09年のWBCでは1次候補には挙がりながら最終メンバーから漏れ、14年の日米野球は右脇腹の違和感で辞退した。

「岸投手は(滑りやすい)アメリカのボールが合わなかった。僕も何回も対戦しましたけど、初見ではなかなか打ちにくい。メジャーリーガーにどれだけ通用するか非常に見てみたい」

今大会、20年の東京オリンピックはNPB公式球に近く、滑りにくいWBSC公認球を使用する。岸の落差の大きいカーブは、シーズンと同様に投げることが可能だ。稲葉監督と岸の対戦成績は57打数15安打の打率2割6分3厘だった。

「あのしなやかさ。変化球が来そうなフォームにバッターは惑わされる。チェンジアップもあって、カーブでストライクが取れる。ジャパンの経験はないですけど、日本で経験はたくさんしている。選手からもいろいろ聞かれると思うので、話をしてほしいです」

巨人菅野が出場辞退した投手陣の中で、最年長右腕に中心的な役割を期待する。CSに出場しないため、調整に専念できる環境もある。就任以来、初戦、1球目、1打席目など「1」を重んじる中で、開幕投手候補の1人に挙げた。

「そうですね。早い段階で先発というのは今のところ考えてます」

MLBオールスターチームは、ナ・リーグ首位打者のイエリチ(ブルワーズ)、同新人王候補のアクーニャ(ブレーブス)球宴9度出場のモリーナ(カージナルス)ら大物選手の出場が決まっている。

球数制限は最大80球で、救援投手の連投は2日まで。先発は6人の構想で、クローザーは初招集の石山を含めて3人体制を敷く。

「石山投手、山崎投手、松井投手と3人抑え候補を選びました。僕の中では山崎投手が一番の候補ですけど、連投がきかないので、3選手の中でやっていこうと思います」

新人で唯一の選出となったDeNA東、中日笠原、日本ハム上沢、ソフトバンク石川と初招集組の若手投手陣も多い。

「今年は試せる年。若い選手をどんどん試して、国際大会でどういうプレーをするか見たい。特に左投手が重要になる。笠原投手は特殊球のチェンジアップがメジャーリーガーにどこまで通用するか楽しみ」

日米野球は攻守で使用するボールを替え、米国投手陣はMLB公式球を使用する。準決勝敗退した17年WBCで苦しんだ打者の手元で“動く”米国人投手特有のくせ球に再び挑む。

「動く球というのは基本的にすごく難しい。ある程度メジャーの動く球というのを、若い選手を含めて経験してもらいたい。打てる打てないではなく、経験してもらいたい」

捕手は今季16本塁打の「打てる捕手」西武森も初選出した。

「国際大会は点を取らないと勝てない。当然キャッチャーも打てた方がいい。打つ方は期待通りの活躍でしたし、リード面でもピッチャーをうまく引っ張って、すごく成長を感じます」

侍ジャパン常連組にフレッシュな顔触れを加えた戦い。格上との対戦で、選手に得てほしいものは。

「今の自分の力で、思い切って勝負してもらう。その中で何を感じるか。何が通用して何が足らないか。2年後のオリンピックまでに成長してくれたらいいかなと思います」

打線の軸となる4番についても可能性を模索する。看板候補にも新顔がいる。3割、30発、100打点をクリアした巨人岡本だ。

「すごく悩んでいるところ。筒香選手がジャパンの4番をずっと打ってきましたから当然基本線に考えますけど、山川選手が4番に入った時にどうなのか。岡本選手が入った時にどうなのか。岡本選手はサードという考えを持ってます」

本職一塁手の岡本は三塁手として起用する方針。大会の目標を問われると、ぶれない信念を示した。

「とにかく全部勝ちにいきます。僕が常に言っているのは、日の丸を背負っている戦いは、すべて勝ちにいくことが大事」

最終更新:10/12(金) 8:42
日刊スポーツ

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