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修繕された住宅、日本統治時代の面影取り戻す/台湾

10/13(土) 11:44配信

中央社フォーカス台湾

(高雄 13日 中央社)日本統治時代に建てられ、その後リフォームされていた南部・高雄市内の住宅が、同市の旧宅保存プロジェクトを経て、約30年ぶりに当時の面影をとどめる外観を取り戻した。

この住宅は、日本統治時代に造成された埋立地で、当時市の中心部として栄えた「哈瑪星」(ハマシン)エリアに位置する2階建て家屋。青果の輸出で成功を収めた地元の名士、楊天送氏が建てたもので、建物の正面上部には楊(ヨウ)の「ヨ」をあしらった屋号が付けられている。現在も楊氏一族が居住しているが、1980年代に行われた改装で外壁などに二丁掛けタイルが貼られ、本来の姿が覆い隠されてしまっていた。

同市政府都市発展局の王啓川局長によると、同局は文化部(文化省)と共同で築47年以上の住宅を対象とした保存プロジェクトを実施しており、補助金を出すことで古い家屋の修繕を奨励している。今回のケースでは、外壁や正面の柱を覆っていたタイルが、職人の手作業で1枚ずつ丁寧にはがされた。

王局長は、市内の裏路地にひっそりと建つ古い家屋は街の変遷を見守ってきた、価値をはかれない宝だとし、プロジェクトに参加する人が増えることに期待を寄せている。

(王淑芬/編集:塚越西穂)