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【ちば人物記】サバゲーフィールド経営の先駆者・内藤忠儀さん(47) 安全な環境でドキドキ提供

10/14(日) 7:55配信

産経新聞

 近年、国内外で人気を博しているサバイバルゲーム(サバゲー)。遊戯銃を使ってプラスチック製の弾丸を撃ち合うゲームを安全に思いっきり楽しんでもらおうと、ブームに先駆けて平成15年、有料スペース「サバイバルゲームフィールド SPLASH」(千葉市若葉区)を日本で初めて開業した。

 サバゲーフィールドの“老舗”として、愛好家もうならせる仕掛けや、初心者でも気軽に楽しめるサービスを提供。全国に同様の施設が続々とオープンし、サバゲー文化の新たな歴史を切り開いた。

 「昔は夜遅くに公園などで集まってやる遊びだった。オタクの遊びというイメージもあり、段々と遊ぶ人が少なくなっていった」

 自身も中学生ごろからサバゲーを楽しんでいたが、当時、周囲の目は冷ややかだった。一般人が通る可能性がある町中で迷彩服に身を包み、遊戯銃を手にプラスチック製の「BB弾」を撃ち合っていたから、トラブルも少なくなかったという。

 「安全にサバゲーを楽しむ環境を作りたい」と考えた時、ヒントになったのがアメリカで見た「ペイントボール」の競技場だった。サバゲーのように銃を使って撃ち合いを楽しむ競技で、アメリカではスポーツとして市民権を得ていた。

 「競技場として安全が確保された場所なら、サバゲーを楽しむ人が集まれる」と思い立ち、専用フィールドの開業計画がスタート。知人から土地を借り、平成15年に施設をオープンさせた。

 サバゲーフィールドという今までにない施設だけに、各方面の理解を得るのは難しかった。当初は土地の所有者からも「本当に利益が出るのか」と疑問視され、利用者となるはずのサバゲー愛好家からも「無料でできるのに、わざわざお金を払う意味がない」とまで言われたという。

 ただ、専用フィールドならではの仕掛けで撃ち合いが楽しめる施設作りや、ゲーム進行役をスタッフが行うなどのアイデアで愛好家らの支持を得た。さらに遊戯銃や迷彩服のレンタルを行うことで、気軽にゲームを楽しめる環境を整備。初心者や女性など新規ファン層の獲得にも成功した。

 フィールド運営で重視しているのは、「遊戯銃で撃ち合うことをしっかり念頭に置いた施設作り」だ。遊戯銃の有効射程は30~40メートル程度で、普通の町中で撃ち合いをしても弾が届かないことが多く、面白くないという。こうした実体験をもとに、弾が届く範囲を確認しながら障害物などを設定。実際の戦場よりもサイズ感を小さくしながら、リアルな撃ち合いを楽しめるようにした。また、「一カ所にとどまっていれば安全」という地点を極力なくし、「常にハラハラしたゲームを楽しめるように考えている」と自信を見せる。

 今でもゲームに参加し、肌でフィールドの状態を確認するほか、国内外のサバゲー場を視察するなど、常に改良点を探し続けている。

 「サバゲーはスポーツ感覚で楽しめる遊び。実際に走り回って、撃ち合いを楽しんでほしい。今後はレストランや他にも楽しめるような施設をどんどん増やしていきたい」。サバゲーへの純粋な愛から生まれた“夢のフィールド”への期待を膨らませている。(長谷裕太)

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【プロフィル】ないとう・ただのり

 昭和46年、千葉市出身。平成10年に看板制作会社「成田工芸」代表就任。15年からサバイバルゲームフィールドの運営も始める。釣りも趣味で、時間があれば世界各国を旅行し、釣りや射撃を楽しんでいる。

最終更新:10/14(日) 7:55
産経新聞

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