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西武・中村の気遣いに心ほっこり「僕、山川じゃないですよ」

10/13(土) 9:00配信

スポニチアネックス

 心がほっこりした。今月2日、現在は日本ハム担当で札幌に在住している記者は9月30日に過去に担当していた西武の中村剛也内野手(35)と札幌ドームで雑談。10年ぶりのリーグ優勝を決めた翌日の今月1日に同市内で利用したタクシー車内での「珍事」を聞いた。

 当日の日本ハム戦は8回に山川が同点の47号ソロ、9回は秋山が24号ソロを放って逆転勝利。休養で出場がなかった中村はチーム宿舎に戻って着替え、関係者との食事先に向けてタクシーで出発した。乗車してすぐに「日本ハムの大ファン」という年配の男性運転手が「西武、強いですね」と話し掛けてきた。その後も試合内容の話題が続いたが、相手の言うことにどこか違和感がある。そして「今年は50本、打ってくださいね」と激励されたところで確信。苦笑しながら「僕、山川じゃないですよ」と返した。

 身長1メートル75、体重102キロの中村と1メートル76、108キロの山川。丸々とした体型の同じ右打ちの長距離砲で、今季は2人で計75本塁打(山川47、中村28)をマークした。グラウンドで少し距離が離れれば報道陣でさえ見間違うほどに雰囲気が似ている2人。タクシーの薄暗い車内でルームミラー越しならば、なおさらだ。動揺した運転手は目的地までの道も間違えてしまい、少し遠回りして到着。「名前も道も間違えてすみませんでした。料金はいらないです」と申し出たが、中村は「それとこれとは話が別ですよ」と料金を支払った。

 目的地までわずか数分の距離ながら車内を盛り上げようとして空回りし、料金の受け取りを辞退しようとした運転手と、気を悪くすることなく丁寧に対応した中村。お互いに気づかう様子が目に浮かび、心が温まった。 (北海道記者コラム・山田 忠範)

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