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【箱根予選会】古豪・明大、昨年の不運を乗り越えて復活

10/13(土) 11:27配信

スポーツ報知

◆報知新聞社後援 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=来年1月2、3日)予選会(13日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタート、国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会が13日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタート、国営昭和記念公園ゴールの21・0975キロで行われた。各校の上位10人の合計タイムで競い、11位以内の大学が本戦(来年1月2、3日)の出場権を獲得した。結果は以下の通り。

 〈1〉駒大

 〈2〉順大

 〈3〉神奈川大

 〈4〉国学院大

 〈5〉明大

 〈6〉東京国際大

 〈7〉大東文化大

 〈8〉中央大

 〈9〉国士舘大

 〈10〉山梨学院大

 〈11〉上武大

 前回優勝の青学大などシード10校、予選会通過11校に加え、陸上関東学生男子1部の14~18年の5大会で総合得点が最多の大学に出場権が与えられる「関東インカレ成績枠」の日大、オープン参加の関東学生連合の計23チームが平成最後の箱根駅伝に臨む。

 1年前の悪夢を振り払い、明大が復活した。5位で通過し、2年ぶり60度目の箱根駅伝出場を決めた。

 「5位、明治大学!」

 運命の成績発表。母校の名が立川の空に鳴り響くと、坂口裕之(4年)を中心とした選手、山本佑樹駅伝監督(41)、西弘美スーパーバイザー(66)らスタッフが集結したチームの輪に大きな歓声が沸き起こった。今年、4月から指揮する山本監督は「プラン通りのレース展開で、選手もしっかり走ってくれた。それがゆえ、トップ通過を目指していたのでそこは反省点。去年、本戦出場権の逃し、プレッシャーもあったけれど、今はほっとしています」と笑顔を見せた。昨年に続き、欠場した坂口は「僕が外れても問題ないくらいチームの状態は良い。僕の今の調子は6割くらい。箱根駅伝本戦に向けて調子を上げていきたい」と納得の表情で話した。

 ちょうど1年前。信じられないような不運が重なった。

 末次慶太・前主将ら最上級生は不調のため、1人も登録メンバーに入らなかった。さらにエース坂口が頭痛を訴え、レース当日に欠場が決定。スタート前から暗雲が漂っていた明大にレース序盤、またもやアクシデントが襲った。絶好調だった主力の三輪軌道が5キロ過ぎに給水用に設置されたテーブルに左腰を強打して途中棄権した。

 負の連鎖を断ち切れず、13位敗退。優勝7回を誇る古豪は10年ぶりに本戦出場を逃した。

 それでも、当時、監督を務めていた西スーパーバイザーは不運を嘆くことも選手を責めることも一切なかった。「坂口の体調をレース当日に合わせられなかったのも、三輪に給水地点での転倒の危険性を指導できなかったのも、全て私の責任です」と潔く話した。責任を一身に負ったベテラン指導者の姿に意気を感じた明大ランナーは、ひたすら前を向いて、この苦しい1年間を走り抜いた。

 どん底に沈んでいた1年前。三輪は第95回箱根駅伝に向けて大きな野望を明かしていた。「予選会突破は当たり前。シード権獲得(10位以内)も目標ではない。僕は数年前に大六野(秀畝、現旭化成)さんや文元(慧、現カネボウ)さんが優勝争いする姿にあこがれて明大入学を決めた。目標はあくまで優勝争いをすること。そこはブレずにやっていきたい」

 立川から箱根へ。2年ぶりに道はつながった。本当の戦いは、ここから始まる。

 ◆明大競走部 1907年創部。1920年の第1回箱根駅伝に出場した4校のうちの1校で「オリジナル4」と呼ばれる伝統校。歴代6位の優勝7回を誇るが、最後の栄冠は49年までさかのぼる。全日本大学駅伝は最高2位(2014年)。出雲駅伝は最高7位(11、13年)。タスキの色は紫紺。明大を含め、早大、慶大などの伝統校は「陸上競技部」ではなく「競走部」を正式名称としている。

最終更新:10/14(日) 14:44
スポーツ報知