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ミラクル根室、11年ぶり初戦突破…死闘PK戦GK吉田止めた!決めた!

10/14(日) 6:58配信

スポーツ報知

◆全国高校総合体育大会北海道大会第1日 ▽1回戦 根室0(PK9-8)0函館大有斗(13日、中札内交流の杜サッカー場ほか)

 開幕し、1回戦12試合が行われた。函館大有斗と対戦した根室は0―0と決着がつかず、PK戦(9―8)の末に勝利、11年ぶりの初戦突破を決めた。GK吉田匠人(たくと、2年)が地区予選から3試合連続無失点に貢献し、PK戦でも最後のキッカーを務めて成功。2年生主体の若いチームが、優勝経験のある強豪を撃破した。現校名では初出場の北海道栄は名寄に5―0で大勝し、大会初勝利を挙げた。

 ピッチ中央に、根室イレブンの歓喜の輪が広がった。前後半を終えても0―0と、両者譲らず迎えたPK戦。全員が成功させて9―8で勝ちきり、誰もが笑顔で抱き合い、喜びをかみ締めた。地区予選から3試合連続無失点に貢献したGK吉田は「めちゃめちゃうれしい」と声を弾ませた。

 “弱小軍団”の姿は、もうなかった。2年前。道東ブロックリーグ1部に参戦していた根室は、0勝14敗で最下位。手も足も出せず、どん底にいた。5時間のバス移動後、10点差以上つけられ、再び5時間バスに揺られる日々。当時1年だったMF向中野(むかいなかの)歩主将(3年)は「時間とお金をかけて負けに行く感じ。毎日やめたいと思っていた」と振り返る。

 そんな窮地を救ったのが、現2年生だ。昨年4月、安田英晴監督(37)が「田舎ではよくあること」と言うように、地元・根室から17人が入部。11人がそろわなかった新チームに新たな風が吹き込んだ。1年で1部に復帰し、6日に閉幕した釧根地区の新人大会では優勝。「このままじゃ試合に出られない」。向中野ら3年生にも刺激となり「弱気な集団」が「戦う集団」に生まれ変わっていった。

 先発11人中9人が2年と若いチームとあり、指揮官も「やりきっただけでもすごい。自信になる1勝」とうなずく。次戦は今夏の高校総体に出場した北海だが「挑戦者として勝ち次に進みたい」と吉田。根室イレブンは、もっと先の景色を欲している。(宮崎 亮太)

最終更新:10/15(月) 18:03
スポーツ報知