ここから本文です

けがした猫を引き取って治療、世話 女性が保護活動を続ける理由

10/13(土) 11:05配信

sippo

 けがした猫を中心に保護活動をしている女性がいる。自宅で預かり、治療し、新たな飼い主に譲渡する。9年前から地域猫活動と並行して続けている。インスタグラムでも注目されている女性に会いに行ってみた。

【写真特集】保護され、大けがから回復した猫たち

 東京都心の閑静な住宅地。瀟洒な3階建て住宅で、tekoさん(48)はカメラマンの夫と、たくさんの猫と1匹の犬と生活している。

「常に20頭前後いますが、どの猫も保護した猫たちで、みんな大けがをしていたり、衰弱していた子たち。里親募集中の子もたくさんいます」

 2階にあがると、大きなソファベッドに白黒猫がくつろいでいた。ダイニングテーブルや椅子、キャットタワーの上にも猫がいる。棚にはモニター画面があり、猫が映し出されていた。

「1階の保護部屋にいる『カエデ』という19歳の猫と、『神楽』という猫をモニターでチェックしています。カエデは大けがをしていたエイズの元地域猫。神楽は右眼球が破損していてリハビリ中。だいぶよくなりましたが、てんかんがあるので心配で……」

 そう話す脇を三毛猫が足早に通り過ぎた。よく見ると後ろ足がきかず、前足だけを使って歩いている。昨年末に東京都の動物愛護相談センターから引き出した「レモン」だ。

「うちにいるのは、ワケありな子ばかり。それがいちばんの特徴ですね。ひどい状態の子が多い時は、月の3分の2は動物病院に通っていますよ」

 tekoさんは子どもの頃から動物好きで、30代前半で結婚して2匹の猫を飼った。当時は「精力的に保護活動をすると思わなかった」というが、9年前に転機が訪れた。

黒白猫「てこちゃん」との出会い

 きっかけは、インスタグラムのハンドルネームにもしている黒白猫「てこちゃん」との出会いだった。

「この家に越して来る前に住んでいた街は、すごく猫が多かったんです。ある時、近くの教会の前を通り過ぎたら、けがで目の塞がった子猫を抱いて教会の人がおろおろして、『捨てられたようで困っている』と仰って。可哀そうなので、そのまま子猫を連れて帰りました。教会の名(天理教)にちなんで、テンテンとかてこちゃんとか呼ぶようになって」

 懸命に治療をすると、てこちゃんは元気になり、顔もきれいになった。それから、外にいる猫たちが「どうしてこんなに弱ったり、けがをしているんだろう」と気になるようになったのだという。

 だが、当時の住まいはマンションで、2匹までしか飼えなかった。飼い猫のほかに保護猫が2匹、3匹と増えると、夫が「ちょっと待って」と慌てた。そこで話し合い、5年前、思い切って一戸建てを買った。

「まさに猫のためのお引っ越し。それでも最初、夫には『保護は3匹までね』と釘をさされました。引っ越して、まず私がしたことは、周囲の猫の情報収集。近所の家をピンポンして、この辺りに猫がいませんか? 猫でお困りではないですか? と聞き込みをして。近所の餌やりさんの所在がわかると、差し入れのゴハンを持って訪ね、オペをしてない子のことを聞いて、オペを施すようにしました」

1/2ページ

最終更新:10/13(土) 11:05
sippo