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長友が嫉妬、麻也が認めた19歳 冨安デビューに「アジアの壁」井原監督は…

10/13(土) 19:48配信

西日本スポーツ

 サッカー日本代表は13日、新潟市内で軽めの調整を行った。森保一監督の体制下で2戦目となった12日の国際親善試合・パナマ戦(デンカビッグスワンスタジアム)で3-0と快勝。国際Aマッチ初出場を果たした19歳のDF冨安健洋(シントトロイデン)は一夜明けて、笑顔でジョギングやストレッチなどをこなした。

【写真】ベルギー1部シントトロイデンに移籍するアビスパ・DF冨安

 デビュー戦で90分フル出場した冨安はセンターバック(CB)として無失点の守備はもちろん、攻撃でも正確なロングフィードで存在感を示した。合宿での調子が上がらなかっただけに「(開始の)ホイッスルが鳴るまで不安な気持ちしかなかった。正直、自分でもびっくり」と素直な心境を明かした。

 19歳341日での国際Aマッチ出場は、1993年のJリーグ発足後では歴代10位の年少記録。DFでは市川大祐(清水)、内田篤人(鹿島)に次いで3人目だ。2人はともにサイドバック(SB)で、経験が重要視されるCBでは初めてだった。

 新星の実力をロシアW杯で16強入りした先輩たちも認めた。A代表デビューがFC東京時代の21歳だった長友佑都(ガラタサライ)は「19歳であれだけプレーできるのはうらやましい。嫉妬ですよ」と言いながらもうれしそう。「僕が19歳の時は(明治)大学で太鼓をたたいてましたからね」とジョークも交えつつ新戦力の台頭を歓迎した。

 パナマ戦でCBとしてコンビを組んだ槙野智章(浦和)は、試合後に「あの身長(188センチ)がある中で動けるし、人にも強い。いろんなタイプのCBがいるが彼には面白い素材がたくさん詰まっている。あとは経験がものをいうと思うけど、あの年齢ながらベルギーでやっているし、将来が楽しみ」と絶賛。2大会連続でW杯出場、新体制で主将に指名された同じCBの吉田麻也(サウサンプトン)も「僕が思っている以上にやれるなと感じた」と評価した。

 メールなど祝福の連絡は「10件ないくらい」と明かした。控えめな数ながら、その中には昨季まで所属したJ2アビスパ福岡・井原正巳監督からのメッセージもあった。「満足することなく。これがゴールでもないので(という内容)。井原さんらしい言葉をもらった」。下部組織に所属していた高校時代、井原監督に引き上げられトップチームでプロデビュー。同じCBで日本代表歴代2位の国際Aマッチ122試合に出場、現役時代に「アジアの壁」と呼ばれた井原監督の親心をあらためて胸に刻んだ。

 福岡の下部組織出身選手がA代表デビューを果たしたのは初めて。「アビスパの最高傑作」とも称される逸材は今、日本サッカー界の次代を担うCBとして脚光を浴び始めた。「1試合やっただけ。これから、もっともっとやらないといけない」。井原監督の下で鍛えられ“新・アジアの壁”としての期待もかかる19歳。2020年東京五輪、その先の22年カタールW杯へ大きな一歩を踏み出した。

西日本スポーツ

最終更新:10/13(土) 20:15
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