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米共和、下院で劣勢=女性に「反トランプ」―上院は逃げ切りか・中間選挙

10/14(日) 6:06配信

時事通信

 【ワシントン時事】11月6日投開票の米中間選挙まで1カ月を切り、上下両院の多数派をかけた攻防が激しさを増してきた。

 下院(定数435)では野党民主党が過半数奪還へ攻勢を強める。一方、上院(同100)は与党共和党が復調し、多数派維持に向け優位に立っているとの見方が出ている。

 ◇与野党対立が追い風
 選挙分析に定評があるウェブサイト「ファイブサーティー・エイト」は12日付で共和党が上院で多数派を維持する確率を81%と予想。9月末の数字から13ポイント上昇させた。

 一因となったのは、性的暴行疑惑が浮上していたカバノー最高裁判事の人事をめぐる与野党対立だ。中西部ノースダコタ州で横一線の戦いを繰り広げていた民主党の現職ハイトカンプ氏は、最新調査で10ポイント以上、共和党候補に水をあけられた。カバノー氏承認に反対票を投じたことが、保守色の強い同州で反発を買ったと見られている。

 今回35議席が争われる上院で、ノースダコタはカギを握る州の一つだ。民主党が多数派になるには、現有49議席(無所属を含む)から2増やす必要がある。それにはノースダコタを含む民主党の改選26議席で全勝した上で、共和党の改選9議席を2以上奪わなければならない。

 9議席のうち民主党に勝利の可能性があるのは、先行を許しているテネシー、テキサス、接戦のネバダ、アリゾナの計4州。仮に民主党がノースダコタを落とせば、この中から3勝が必要で「ほぼ不可能」(米メディア)という見方もある。

 ◇女性反発、逆作用も
 一方、カバノー氏の承認が共和党にとってマイナスになっているのが下院だ。

 共和党は改選議席を23減らせば過半数を割る。情勢分析会社「クック・ポリティカル・リポート」によると、共和党の改選議席のうち、「五分五分」かそれ以上の確率で敗北しそうな選挙区は、この1カ月間で39から45に増えた。民主党の改選議席で、五分五分か情勢不利な選挙区は3のままだったのと比較すると、共和党への逆風はむしろ強まっている。

 1期目の中間選挙は、政権への審判の性格が強い。特に今回、民主党に勢いがあるのが、高学歴の白人層が多い「郊外型」の選挙区だ。従来、共和党が支持される傾向にあったが、女性を中心にトランプ政権への反発が広がる。ワシントン・ポスト紙の最新の世論調査では、カバノー氏就任に反対する女性は58%に上った。

 バージニア大学のラリー・サバト教授(政治学)は米メディアに対し、「問題は『(民主党のシンボルカラーの)青い波』が起こるかどうかでなく、それがどれだけ大きいかだ」と分析している。 

最終更新:10/14(日) 12:56
時事通信

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