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<エンタメノート>吉本が10代限定「少女歌劇団」始動 「サクラ大戦」広井王子が総合演出

10/14(日) 11:47配信

毎日新聞

 吉本興業は14日、「サクラ大戦」シリーズの総合プロデューサーを務めた広井王子さんを総合演出に、「少女歌劇団プロジェクト」を始めると発表した。「清く・明るく・麗(うるわ)しく」をテーマに、来春から「和の美意識を体現する少女たち」のライブを、関西に新たにつくる専用劇場から発信する計画だ。

 ◇大阪に常設劇場 11~17歳公募

 プロジェクトは、11~17歳の女性メンバーを公募し、日舞、茶道、殺陣(たて)、ダンス、歌などのレッスンに励みながら成長していく彼女たちの成長を見守り、応援していくというコンセプト。「ライブエンターテインメントの新しい形を目指す」としている。劇場からはネット同時配信を可能にして、世界への発信を目指す。

 記者会見で吉本興業の大崎洋社長は「かつては少女歌劇団があちこちにあり、復活させたいと思っていた」と、プロジェクトのきっかけを説明。「広井さんに会ったのは2カ月前。『ちょっと大阪や京都ブラブラしませんか』と誘い、『大阪で仕事しませんか』とお願いした。翌日からメールで『こんなプランは』『こんなキャラクターは』と、次から次へといただいて、そのスピード、強い思いに押された」という。

 そして「年明けにはメンバーを決め、来年の夏には大阪のどこかに常設の劇場をつくりたい。大阪のパワーアップにつなげたいし、地域活性化、地元の人となくなったものを作り出そうという第一歩になればいい。うまくいけば、各地やアジアの国々とできればいいなと思う」と意気込みを語った。

 ◇20歳で退団 「和の美意識」体現

 総合演出の広井さんは、8月に大崎社長から少女歌劇団の話があり、「少女歌劇は戦前に失われたもの。それを今この21世紀にどう生みだすのか。1週間考えた。そして、このプロジェクトは少女歌劇団を生み出す、その悪戦苦闘をすべてお見せするライブエンターテインメントになればいいのかもしれないというアイデアが浮かび、お引き受けすることにした」という。

 「少女歌劇団という題材は難しい。大正の頃に30ぐらいあったという。戦後は宝塚も松竹も歌劇団から『少女』が取れてしまった。アイドルの時代に少女歌劇団をつくる意味を考えていた。少女の稚拙なもの、無垢(むく)なものに大人が浄化されるということがあると思う。そこからコンセプトが決まってきて、単なる商品として出すのではなく、日本文化を少女を通して発信したい」と広井さん。

 「歌劇団の訓練は、日本人であることを一緒に勉強していきたい。小さな女の子の成長を一緒に見ていただきたい。専用劇場を作っていただけるということで、一緒に設計し、勉強しながら、戦後日本人が日本であることを忘れ過ぎちゃったので、そんなことも一緒にやりたい。茶道をやったり、着物を一緒に着られるようになるとか、純粋な日本人になるということが国際人になると、僕は思っている」と思いを語った。

 また、「今回は少女というタイトルなので、20歳になったら退団です」と10代限定であることを明らかにした。「限られた時間で成長していく彼女たちを応援していくプロジェクトになればいい。20歳で退団しても、もっと羽ばたける女性になってほしい」と説明した。

 ◇3チームの一つはCG

 舞台の内容は「演目は最初はレビュー形式になると思うが、将来はミュージカルができるようになれば。人数は30人ぐらいほしい。でも学校があるので、チームがいくつかできないと、常設劇場なのでやれないと思う」として、将来は雪月花、雪組、月組、花組の3チーム体制にしたいと明かした。さらに、「最後に爆弾発言を」として、「3チームのうち1チームはCG(コンピューターグラフィックス)。生の少女とCGの共演をさせたい」という構想も明らかにした。

 会見には、尼神インターさん、ゆりやんレトリィバァさん、元NMB48の三秋里歩さん、門脇佳奈子さんも登場。アイドル話で盛り上がった。

 ちなみに、歌劇団の名称は「たぶん(常設劇場の)場所の名を付けたい。吉本少女歌劇団にはなりません」と説明。どんな女性に来てほしいかという質問には、「舞台に立ちたいという気持ちが大事。それだけでいい」と期待を寄せた。

 第1期メンバー募集は11月1日から12月31日まで。応募資格は11~17歳の女性で経験不問。詳しくはホームページ、http://showjokagekidan.com/へ【油井雅和】

最終更新:10/14(日) 13:39
毎日新聞