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ジャック・マーの「達摩院」 1.6兆円投資の野望

10/14(日) 12:30配信

J-CASTニュース

 2018年9月19日に開催されたアリババ(阿里巴巴)グループのテクノロジーの祭典とされる「2018杭州・雲栖大会」で、同グループはは半導体チップの研究開発を行う新会社「平頭哥半導体有限公司」の設立を発表した。平頭哥は、角刈り兄さんの意味で、獰猛なイタチ科の動物である「ラーテル」も指している。

 同公司は、来年には初となるニューラルネットワークチップを生産し、2、3年以内に真正の量子チップを製造することも合わせて伝えた。これは、アリババが半導体チップの自主研究開発及び量子計算ハードウェアの世界的な競争に加わったことを意味している。

■武侠小説好きの創業者が命名

 すでに、半導体チップ及び量子計算ハードウェアの研究開発を担う機関は、アリババ達摩院(Alibaba DAMO Academy )と称され、2017年10月11日に杭州で設立が発表されている。アリババグループの張建鋒CTOが初代院長に就任、最先端の科学技術を模索するために、アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が、3年間で1000億元(約1兆6000億円)を投じる計画という。

 中国の武侠小説では、少林寺達摩院こそ武術修行の最高の場とされており、武侠小説好きの馬雲氏が、研究所の名前にした。この達摩院がベル研究所やIBM、マイクロソフトのラボのように、人類の科学技術の発達をけん引する存在となることを、馬雲氏は狙っている。

 達摩院は多くの社会問題を一つの表にまとめ、世界中のほとんどの有名大学や研究機関に送り、教授や学者たちが各々興味を持っている研究方向と表に列挙されている問題が正確にマッチングできるようにした。

 世界中の教授や学者たちからのフィードバックを基に、達摩院は現在すでにマシンインテリジェンス、データ計算、ロボット、金融科学技術及びX(このXの意味はまだ分からないが、最も考えられるのは量子計算または人工知能)の5大核心領域を確立したとしており、世界各地からトップレベルの専門家を招聘して各領域の責任者に据えている。

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最終更新:10/14(日) 12:30
J-CASTニュース