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折った箸袋「日本人の美意識」 京都の男性収集、国内外で反響

10/14(日) 10:24配信

京都新聞

 鶴と亀、リボン、人、星、飛行機…。飲食店でさまざまな形に客が折った箸袋を、京都府亀岡市の男性が全国各地で収集し、一大コレクションが注目を集めている。客が従業員のお礼のために作った「ジャパニーズ・チップ」と名付けて展覧会を開催したところ、図鑑本が全国出版され、海外メディアが取材するなど国内外で大きな反響を呼んでいる。
 亀岡市の福祉施設で働く辰巳雄基さん(28)。京都造形芸術大(京都市左京区)でアートを学んでいた辰巳さんは京都市内の飲食店でアルバイトをしていた時、机の上に残された箸袋の形に魅了されて2012年から収集を始めた。「形が面白く、海外のチップの代わりの感謝の印ととらえると楽しくなってきた」と振り返る。
 16年4月から1年半をかけて軽自動車で全国47都道府県の飲食店を回り、箸袋収集の協力を呼びかけた。約180店舗が参画し、これまでに約1万5千点が集まった。
 箸袋は箸置きや結ぶだけの単純なものから動物や魚介類、花、アクセサリーなどに変形。米粒より小さく折られたものもある。店によって異なる図柄と相まって多様なオブジェになっている。
 昨年11月に東京都のギャラリーで展示をしたところ、ツイッターで話題となり、会場に見学の長蛇の列ができた。9月に出版された図鑑本「箸袋でジャパニーズ・チップ!」(リトルモア刊)につながったほか、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」が取材。9月には韓国での展示を終え、11月にはフランスで展覧会をする。
 辰巳さんは「箸袋は箸を包んでテーブルの上にのせる日本人の美意識が現れている。捨てられるごみのようなものから豊かな形が生まれる驚きを伝えたい」と語る。28日まで京都市左京区のホホホ座浄土寺センターで展示中。展示開催日は13~18、20、21、28日。

最終更新:10/14(日) 20:20
京都新聞

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